か先日みーちゃんのデイケア隣の

ローカルライブラリーで

日本語の本を見つけて借りてみました。

2010年出版の小説あぽやん

2013年にはドラマになっていたらしい。

成田空港の航空会社子会社の

旅行会社の旅客センディング業務の

男性と周りのお話なのですが

読んでいてびっくり。

そこは私も一緒に働いたことがある

グループオフィスのお話でした。

成田の街の描写も

空港の中のオフィスビルの描写も

わかりすぎてびっくり。

その中の恋愛とか何だか見たことある感じ。

きっと同期達も読んで

そのままで驚いたのでは。

読んでいるうちにその頃の引き出しが

勝手に脳内で開いてしまい

本に集中できず困りました。

本の中でズバッと書いてありましたが、

その航空会社の制服を着ていても

グランドサービスの子会社であり

シフト勤務前提で入社するため  

早朝、深夜、休日出勤手当はつかず

頑張っても会社の利益や発展に

直結することはない。

それでも頑張るのは空港の仕事が

好きだからだろう。

それと、日本を代表する航空会社の

制服を着て仕事をしているプライド、

それだけで、ある一定のサービスの質が

確保できているのはすごいこと

なのかもしれない。

(あぽやん 新野剛志より)

本当にこれだと思う。

実際働いていた方なんだとよくわかります。

私は成田、福岡、ケアンズ、

同じ系列でグランドスタッフを

していたのですが空港の地上職は全て

子会社化されていました。

シドニーの空港は親会社経営でしたが

私は子会社からのお仕事。

そしてやっと親会社採用になったのは

二人目を産んで復帰したケアンズで…。

最初のケアンズで入ったときも

子会社採用。長かった…。

空港を利用されてる方には

どっちでも良いと思われますが

何だかずっと親会社、子会社の溝は

ありました。

書いてあるように本気でお給料は

安かったのですが(今も?)、

気にしなかったのは若さなのか…。

結局体調を崩して成田は辞めたし。

でも当時の私は

成田空港でナショナルフラッグの

航空会社の制服を着て働くことが

とても嬉しかったので

気にならなかったのです。

子会社の上、ど田舎の成田に住む必要も

あるのに書類面接の次が幕張メッセでの

何回かの入れ替えの筆記試験

だったりするくらい人気でしたびっくり

こういう忠誠心的なものは日本独特な

ものなのかも。

こっちに来てあまりないことに驚きました。

ただ仕事は仕事な考え方が多いような。

日本のこの業界は

そんな若さゆえのプライドを上手く

利用して成り立っている気がします。

ギブアンドテイクなのか。

会社の利益や発展に直結しないのにガーン

しかしお給料はもうちょっと上げてほしい。

後輩の皆様のためにも。

実際こんな話あったよねーと思いながら

読めて面白かったです。

中でもデパーチャーコントロールの

部屋の話にはかなり心を動かされました。

夜のデパコン室の窓からの

誘導灯や飛行機の光景が

思い出され懐かしかったです。

コンピューターを前に座り

一人が何便も担当し、

席を事前に割り振り、

オーバーブッキングやミールの調整をしたり

キャビンのチーフに説明をする業務。

私は辞める前この部所におり、

ニューヨーク線などマイナス20している便

など何便かをかけ持ちし

コントロール中、無意識に鼻血を

出したことも思い出しました。

考えすぎて

手元のブリーフィングシートに

ポタっと血が…ガーン

数字に弱い私には辛かったです。

でもチェックインカウンターでの

接客はとても楽しかったなー。

受託している様々な海外の航空会社の

チェックインカウンターに入ったので

面白い話もありました。

今度書いてみようかなー。

シドニーではケイちん妊娠中に

ラウンジ勤務させてもらったことが

ありますがそれも楽しかったです。

クレームのお客様の前に

マタニティ制服で出ていくと

トーンダウンされたり爆笑

免税店勤務の方々がきれいにメイクして

闊歩してるのを見るのも

アナウンスの声を聞くのも好き。

するのは苦手ですガーン

飛行機は高所恐怖症のため

あまり好きではありませんが

今でも空港はまだ好きな場所ですラブ