今日は歯科通院。
とうとう、夏から治療を続けていた歯、
というか「歯根」をあきらめることにしました。
もう歯根の先が炎症で消えてしまってて、
もし救えたとしても、それを土台にしては
普通の高さの歯が作れないもよう。
こちらも歯が不足した状態で長引いて
他の歯に負担がかかり続けるのも怖いし、
こんな状況のまま年を越すのも嫌だし。
サクサク今週末に抜歯して、
その先に進むことにしました。
わたしが幼い頃、実家地方には
上の乳歯が抜けたら地面に埋めて、
下の乳歯が抜けたら屋根に投げ上げて、
「ネズミの歯ぁーとー、替えとくれ」
と囃(はや)す風習が残っていました。
何でもかじる、ネズミの歯のような
歯になりますように。
そう願ったはずなんだけどなぁ
というわけで、今日はネズミの昔話を。
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むかしむかし。
腰元(侍女、女性の召使い)を
大勢召し抱えておる殿さまがおったそうな。
殿さまは腰元たちを「いろは順」に呼んでいて、
中でも「ろの字」が大のお気に入りだったと。
何をするにも「ろの字」、「ろの字」なもんで
やきもちを焼いた「いの字」という腰元が
殿さまのところへ行ってこう言った。
「ろの字は殿が臭くて嫌だと申しております」
そして、ろの字のところへ行ってこう言った。
「殿は、ろの字は美人だが鼻が低いと仰せだ」
そこで殿さまが怒って、ろの字を呼ぶと、
ろの字は低いと言われた鼻を気にして
鼻を隠すようにして御前に出た。
「そうか、いの字の言ったことは
本当のことじゃったか」
殿さまはますます怒って
ろの字を城から追いだしてしまったと。
ろの字はどうもおかしいと思い、
調べたところが、いの字のせいだとわかった。
怒ったろの字に追われるうちに
いの字はネズミになってしまったと。
そして、ろの字は猫になって、
今でもネズミを追いかけるのだそうな。
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普通にご飯が食べたいです☆
※当ブログの「昔話」は
渓美居堂くまらによる「再話」となります。
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