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今日は松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅へ出た日です。
こういう古い事績にちなんだ記念日は “その時代の日付”、つまり旧暦の日付で決まっていることが多いのですが、今日はめずらしくグレゴリオ暦に換算した日付(1689年5月16日)が採用されています。
ちなみに、旧暦ですと元禄2年3月27日が芭蕉の出立した日です。
実は去年の5月29日に芭蕉についての記事を書いています。この日は有名な「五月雨をあつめて早し最上川」の句が詠まれた日です。<過去記事はこちらへどうぞ>
この5月29日という日付は旧暦で、グレゴリオ暦=現在の西暦に換算すると7月15日です。過去記事にも書いているとおり「五月雨(さみだれ)」とは単なる雨ではなく、本格的な梅雨のことなのです。
川の水量を想像する時、ちょっと雨がちな天気と何日も降り続いた雨の後とではまったく違いますよね。「あつめて早し」の早さをありありと味わうには、旧暦であることを知っている必要があるわけです。
まあ、近頃は “降ればどしゃぶり” だったりしますから、どっちでも同じような感じがするかもしれませんが(笑)。
旧暦と新暦の季節の違いから、意味がわからなくなった言葉や元の意味とは異なる使いかたをされる言葉があります。これも過去記事に書いていますが、代表的なのが「五月(さつき)晴れ」。
なんといっても初夏、新緑薫るもっとも気持ちのいい季節が新暦の5月ですから、五月晴れも強くそのイメージに引っぱられ、意味が変化しつつあります。けれど旧暦5月はおよそ新暦の6月~7月になるので「梅雨の晴れ間」が五月晴れの本来の意味です。
そういえば、古いものはすべて旧暦と思い込むあまり、二十四節気も現在とは違う時期を指していると思い込んでいる方がいらっしゃるようです。
二十四節気は旧暦=月による暦の誤差を調整するために導入された、太陽の位置によるポイント日です。天文の位置で決まるものですから、日付とは関わりがなく(二十四節気による「春分の日」「秋分の日」の祝日も決まった日付ではありませんよね)、昔と現代の違いはありません。
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昨秋、虫に葉っぱを全部食われたツツジ、なんと花をつけました。
かわいそうな丸坊主姿はこちら、よく頑張ったとほめてやってください(-^□^-)。
えらいなぁ。強いなぁ。
