本日、6月1日。
我が家地方ではアユ漁の解禁日です。

我が家は大きな川に近くて、数年前まで近所のお店で「遊漁券」なるものを売ってました。漁協が発行する釣りの許可証といったものらしいです。毎年、解禁日からしばらくは川方面に近づかないようにしてますが、今日みたいに月曜解禁でも混んでるのかなぁ??

さて、このアユ。
漢字では「鮎」と書きますが、実はこの「鮎」という文字、本当は漢字ではないのです。

これは漢字の作りかたを真似て日本で作られた和製文字 で 「国字(こくじ)」 といいます。他にも、十文字に交差する形状と道を表すシンニョウを足して「辻」とか、神事に使う樹木なので「榊(さかき)」とか、けっこういろいろあります。

日本の感覚に応じて日本で作られた文字なので、普通は訓読みだけで音読みはありません。音読みとは中国語である漢字をその発音を真似て読んだもの、訓読みとは漢字の意味に相当する日本語で読んだもの。

国字は中国語にはない文字ですから、音読みがなくて当然ですよね。しかし「働(ドウ)」のように、その文字を構成している文字の音を使って、音読みまでできているケースもあります。

ところで、鮎はなぜ「サカナに占い」と書くのでしょうか。

これは、古代には釣りの結果で占いをする方法があったため、おそらく鮎はその占いに使われた魚だったのだろうとされています。ただし、その占いの具体的方法はまだ判明しておらず、どのくらいの深さで釣れたかによるとか、何番目の針にかかったかで占ったとか、諸説あります。

アユは川底の石につく藻を食べて生きています。そのため、川底まで陽の光が通って藻が生えやすいきれいな水を好みます。そんな魚が国字になるほどたくさんいた、豊かな清流の国が日本なのですね。


釣りで汚すのはやめてね。
ペタしてね