「生類憐みの令」、なにが悪いのか…の続きです。
悪かったとすると、やはり密告の奨励だったでしょう。前記事のとおり、現代からは信じられないようなさもしい世相、ほうびが出るとなると、そんなことまで密告する!?って展開になりそうな気がしますよね。
愛護の対象が増えていったことに加え、密告のススメでは、日常生活がきゅうくつになるに決まっています。しかも国の形態が「政府(幕府)のやることは絶対」というトップダウン方式なので、末端の役人は自分が罰されないために厳格化してしまいます。
これは強圧的な社会ではよくあった、困った現象で、犬にやさしく→犬をだいじに→お犬さまをお守りしろ!くらいに変化してしまうんですよね。まして密告社会では、厳しくしておかないと自分が密告されるかもです。綱吉や幕府上部の意図よりも、ひどいことになっていった要因はここだろうと思います。
よく俗に言われる「跡継ぎ欲しさで生まれ年の戌(いぬ)を保護した」のであれば、そのために死罪になったりした人命はどうなのだ、という話になるでしょう。綱吉はそれがわからないほど愚かではないと思われます。見せしめで厳罰に処した者以外は、やはり「思わぬ展開」だったのではないでしょうか。
綱吉は『忠臣蔵』で有名な赤穂浪士を処罰した将軍です。今に至る悪評は、実はそのためという見かたがあります。 つづく。
そして忠臣蔵は大っっっ嫌い。

悪かったとすると、やはり密告の奨励だったでしょう。前記事のとおり、現代からは信じられないようなさもしい世相、ほうびが出るとなると、そんなことまで密告する!?って展開になりそうな気がしますよね。
愛護の対象が増えていったことに加え、密告のススメでは、日常生活がきゅうくつになるに決まっています。しかも国の形態が「政府(幕府)のやることは絶対」というトップダウン方式なので、末端の役人は自分が罰されないために厳格化してしまいます。
これは強圧的な社会ではよくあった、困った現象で、犬にやさしく→犬をだいじに→お犬さまをお守りしろ!くらいに変化してしまうんですよね。まして密告社会では、厳しくしておかないと自分が密告されるかもです。綱吉や幕府上部の意図よりも、ひどいことになっていった要因はここだろうと思います。
よく俗に言われる「跡継ぎ欲しさで生まれ年の戌(いぬ)を保護した」のであれば、そのために死罪になったりした人命はどうなのだ、という話になるでしょう。綱吉はそれがわからないほど愚かではないと思われます。見せしめで厳罰に処した者以外は、やはり「思わぬ展開」だったのではないでしょうか。
綱吉は『忠臣蔵』で有名な赤穂浪士を処罰した将軍です。今に至る悪評は、実はそのためという見かたがあります。 つづく。
そして忠臣蔵は大っっっ嫌い。
