成人式の思い出 ブログネタ:成人式の思い出 参加中


実家の近所には経済状況が厳しいお宅がありました。
わたしより6歳~7歳上の娘さんは、年がら年中ツナギを着て働き、家計を助けていました。

中高生のおしゃれざかり、こういう服が欲しいな、あのアクセサリーいいな、などと口走ろうものなら
「あのお姉さんを見てごらん。毎日ツナギ着て働いて。ああいうのが本当にきれいなんだよ!」
と母にどやされました。

確かにね、わたしはあまり顔を合わせたことのない人だったのだけど、そう聞けば立派な人。今でも、真実きれいとはそういう姿だろうと思います。

しかし母の口はやまず。
「だいたい、成人式の着物を親にたかろうってのが気に入らない。わたしなんて、何でも自分で働いて買ってそろえたんだ」
なぜ成人式の話になったのかおぼえてませんが、なんか変な飛び火をしたりして。

わたしは基本阿呆なので、そうか、成人式の着物って自分で買わなくちゃいけないものなんだ、と頭に刻み込みました。てか、刻まれるまで何度も蒸し返す人がいるし(笑)。


成人式の時はすでに社会人だったので、自分で一式、ローン組んで買いましたよ。最初の着物なので振袖&袋帯のみならず、下着類から襦袢(じゅばん)、帯締め、小物類、足袋、ぞうりに至るまで。


で、意気揚々と帰郷したところ・・・

「成人式の着物を自分で買う人がある!?」

What? お母さま、今なんとおっしゃって?

「女の子が生まれたら、親は成人式の着物を買うのを楽しみにしてるもんよ。それを勝手に買うなんて」

完璧ですね。近所・親戚は納得、わたしは悪役。さらに調子づいた母、

「だいたい何、この帯。ばあさんみたいな地味なもん買って。振袖も全然むすめらしくない。馬鹿が、勝手に買ったりするから」

…シブいって言ってくださいな。
ちなみに瑠璃色の青に銀色でほのかな紅を刷いた牡丹柄の着物に、銀一色の帯、牡丹の紅に合わせた濃桃色の帯締めでした。

「あんた、そんなので成人式行くの」


工作用のはさみでザキザキに髪を切りました。当時、わたしPunk小娘だったんで全然OK。
ちょっとハゲができるくらい切って、ステージメイクみたいな目バリ入れて、成人式へ行きました。えへへ。

そしたら、駅前の写真館のおじさんが知らないうちに写真撮ってて。
まさかのショーウィンドウでのさらしもの(笑)。

半端しないで、初めから自分らしいアレンジにしとけばよかったなぁ。急に方針替えしたから髪を立てる整髪剤すらなくて、すごくみっともなかった。
ってちょっと後悔してる思い出です。(てか、反省どころそこか?:笑)



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