わたしにとって『竜に奪われた王国』はかなり観るのがつらい映画です。
なにしろ、闇の森に巣くうのはアレですもん、アレ。
<アレについてはこちら>
『ロード・オヴ・ザ・リングス 王の帰還』も・・・キリス・ウンゴルの場面はまったく観ることができなくて、サムの勇姿を知らないままだったりします。
アレが悪役で出てくるのは、トールキンが南アフリカにいた幼少時タランチュラに噛まれたためという話があります。噛まれたのは事実らしいのですが、幼かったトールキンには記憶がなく、別にMiddle-Earthの生き物には影響していない、と本人が言ってるそうです。
とはいえ、取り出しのきく完全な「記憶」として残っていなくても、無意識の中に沈むものとして残る場合もあります。
最近では、記憶は脳だけでなく、身体の各部・細胞にも蓄積されるのではないかといわれています。危険を学習するという意味でも、脳ひとつに頼るより各部位がすばやく拒否反応を示すほうが安心なような気もしますし。
トールキンも意識にのぼらない記憶に影響されたのかもしれません。
ヘビの類は聖書ではっきり悪者にされていて、キリスト教圏の物語では悪いものの象徴です。『ハリー・ポッター』でもヘビはヴォルデモートの象徴でしたね。
対して、アレは正式に教会が認めた話の中には出てこないものの、キリストを救ったという民話が存在します。益虫に類するわりに見た目がグロいので、やはり教え諭して殺さないようにする必要があったのかなと思います。
しかし、現代ファンタシーの世界では、結局いいほうには回れなかったと言えそうです。
その責任の一端は、古典であり最高傑作である作品を書き、その後のファンタシーの道筋をつけたトールキンの選択にあるのではないか。
トールキンを噛んじゃったタランチュラは、図らずも同類の大幅イメージダウンのきっかけを作ってしまったのかもしれません。
いちいち出てくるのは困りもの。

なにしろ、闇の森に巣くうのはアレですもん、アレ。
<アレについてはこちら>
『ロード・オヴ・ザ・リングス 王の帰還』も・・・キリス・ウンゴルの場面はまったく観ることができなくて、サムの勇姿を知らないままだったりします。
アレが悪役で出てくるのは、トールキンが南アフリカにいた幼少時タランチュラに噛まれたためという話があります。噛まれたのは事実らしいのですが、幼かったトールキンには記憶がなく、別にMiddle-Earthの生き物には影響していない、と本人が言ってるそうです。
とはいえ、取り出しのきく完全な「記憶」として残っていなくても、無意識の中に沈むものとして残る場合もあります。
最近では、記憶は脳だけでなく、身体の各部・細胞にも蓄積されるのではないかといわれています。危険を学習するという意味でも、脳ひとつに頼るより各部位がすばやく拒否反応を示すほうが安心なような気もしますし。
トールキンも意識にのぼらない記憶に影響されたのかもしれません。
ヘビの類は聖書ではっきり悪者にされていて、キリスト教圏の物語では悪いものの象徴です。『ハリー・ポッター』でもヘビはヴォルデモートの象徴でしたね。
対して、アレは正式に教会が認めた話の中には出てこないものの、キリストを救ったという民話が存在します。益虫に類するわりに見た目がグロいので、やはり教え諭して殺さないようにする必要があったのかなと思います。
しかし、現代ファンタシーの世界では、結局いいほうには回れなかったと言えそうです。
その責任の一端は、古典であり最高傑作である作品を書き、その後のファンタシーの道筋をつけたトールキンの選択にあるのではないか。
トールキンを噛んじゃったタランチュラは、図らずも同類の大幅イメージダウンのきっかけを作ってしまったのかもしれません。
いちいち出てくるのは困りもの。
