本日、6月13日。
カイロプラクティックで少し楽にはなったものの、根本原因の歯が今日の通院なので、首が治りません。筋肉痛状態で動かすと激痛。故障の多い人間なので苦痛は慣れっこなんですが、痛いことは痛い。眠れなかったし頭脳のほうも回らない。しかも、もともと今日はこれといってネタもなし…。
どうしよーと思いつつカレンダー見たら、今日は十六夜(いざよい)で満月でした。
イザヨイとは「いざよう」という言葉から来ていて、これは「ためらう」とか「進まない」の意。十五夜(実際には満月)をピークに月の出が遅くなるので、ためらっているようだからというんですが、たった一日の差を敏感に感じ取っていた古人はたいしたものですね。
(暦と天体の動きの差についてはこちら
)
では、今日は月にまつわる昔話をご紹介します。
むかしむかし、山の動物たちが十五夜の月見をすることになった。それだけでは面白くないので、それぞれ芸を披露してお月さまのお目にかけようという話になった。ウサギは月見の餅搗き、タヌキは腹づつみ、猿は木登り曲芸。みんな得意になってやって見せたが、イノシシだけは何もできなかった。
みんなに馬鹿にされてしょんぼり帰ったイノシシから、わけを聞いた弟イノシシは「それなら、ぼくらは相撲を取って見せましょう」といい、翌晩、二匹は山の上で一所懸命に相撲を取った。
するとお月さまが楽しそうに笑ったので、他のけものも驚いて外へ出てきた。そこで、お月さまは「自分の自慢ばかりして、他人を笑ってはいけない。イノシシが一番よい」とおっしゃったそうな。
ふと、智叟(ちそう)が愚公を笑う中国の話を思い出しました。
これは、愚かな老人が家の近くの山がじゃまだからと移動させるべく、少しずつ掘っては運ぶのを智恵者が笑う。ところが、愚か者は「自分が死ねば息子が、息子が死ねば孫が、そうして続けていけばいつか山は動く。あなたは賢いと思っていたが、意外なことだ」と言い、智恵者は反論できなかったというもの。
ますます世の中は、パッと目立つ素早い芸や智恵ばかりを追ってる気がしますが、愚直のよさも忘れたくないですね。あと、自己中心的なわたしは、うぬぼれてないかい?と自問自答です。あ、かなり凹んだかも(笑)。