本日、6月4日。
語呂のいい日なのでいろいろありますね。「蒸しパンの日」だとか「蒸し料理の日」だとか、昔は「虫歯予防デー」だったり。そしてもちろん「虫の日」でもあります。
「むし」という日本語が指すものは広範囲にわたり、昔からケモノ、トリ、イヲ(魚)、カヒやツブ(貝・巻き貝)以外の小さな生き物は、ざっくりムシと呼ぶ感じですね。ですから蛇も「長虫」と呼ばれたりします。そういえば、このナガについて、長いからという普通の解釈のほかに、インドや東南アジアに伝わる「ナーガ」という蛇神からきているという説もあり、面白いなと思ったものです。
昆虫の大きな特徴は頭・胸・腹の三部から成る構造をしていること。ダニや「頭胸部と腹部にわかれる八本脚の生物」は昆虫には入りません。サソリやカブトガニなどに近いものになります。これらは、ひっくるめて「古くからいる節足動物」と言えばいいでしょうか。こういうものも「虫」には入るんですね
えーと、実はわたくし重度のアラクノフォビアでして…。蜘蛛と書くのも嫌なほど、ひらがなカタカナ表記なんてまして無理!なほどの恐怖症なんです。おかげで『LOTR』でも『ホビット』でも、まったく見てない場面が存在します。正直、トーリンが名剣を見つけるシーンでさえ、あの糸だらけの繭みたいな状態のをよくさわれるな…と変な方向に意識が動いたりして。
というわけで「頭胸部と腹部にわかれる八本脚の生物」なんて書きかたを許してください。うちでは「天敵」と呼んでますので「天敵」としましょう。ちなみに「phobia(フォビア)」は恐怖症のこと。アラクノは「天敵」の学名「Arachnida(アラクニダ)」からきたもので、もともとは高慢から神に挑んで罰を受けた、ギリシャ神話のアラクネーという織女の名に由来します。
この「天敵」、古代には「細蟹(ささがに)」と呼ばれていました。カニも虫という意識があるから、そのまま小さいカニなんて呼ぶわけで、やはり虫という概念がかなりあいまいなのが窺えます。ついでに書くと、わたしとしては不服ながら、この細蟹は待ち人(=恋人)がくるのを知らせる霊的な存在とされていて、雅な恋歌などにも登場します。
古代中国でも虫は広範囲です。蛇・蛙・蟹・蝦(えび)・蛤(はまぐり)・螺(つぶ=タニシなどの巻き貝)・蠍(さそり)など、また龍蛇に関わる伝説を持つ虹にも「虫へん」が使われているとおり、鳥獣魚以外は虫カテゴリーに入ったようです。ちなみに虫という文字は、まむしの象形からといわれています。
そうそう、古代中国の呪術に「蠱毒(こどく)」というものがあります。この蠱は見てのとおり虫を指しており、多種多様な虫をひとつの容器に入れて食い合わせ、最後に残ったものを使って呪うものなんですが、この原料にもヒキガエルだとかヘビ、サソリなどが含まれていました。
軽く虫に関する昔話でもご紹介しようと思ってたのに、えらく気持ち悪い記事になってしまいました。朝から「天敵」を見つけたのがいけなかったんだわ orz
そういえば、朝から出くわした「天敵」への対処は地方によって全然ちがいます。「絶対殺すな」という伝承があるところと「親の生まれ変わりでも殺せ」と言い伝えられたところがあるんですよね。不思議です。
ひょっとしたら、わたしみたいなアラクノフォビアの語り部がいて、何でもいいから殺してしまえ!ってことにしちゃったんだったりして…(笑)。

語呂のいい日なのでいろいろありますね。「蒸しパンの日」だとか「蒸し料理の日」だとか、昔は「虫歯予防デー」だったり。そしてもちろん「虫の日」でもあります。
「むし」という日本語が指すものは広範囲にわたり、昔からケモノ、トリ、イヲ(魚)、カヒやツブ(貝・巻き貝)以外の小さな生き物は、ざっくりムシと呼ぶ感じですね。ですから蛇も「長虫」と呼ばれたりします。そういえば、このナガについて、長いからという普通の解釈のほかに、インドや東南アジアに伝わる「ナーガ」という蛇神からきているという説もあり、面白いなと思ったものです。
昆虫の大きな特徴は頭・胸・腹の三部から成る構造をしていること。ダニや「頭胸部と腹部にわかれる八本脚の生物」は昆虫には入りません。サソリやカブトガニなどに近いものになります。これらは、ひっくるめて「古くからいる節足動物」と言えばいいでしょうか。こういうものも「虫」には入るんですね
えーと、実はわたくし重度のアラクノフォビアでして…。蜘蛛と書くのも嫌なほど、ひらがなカタカナ表記なんてまして無理!なほどの恐怖症なんです。おかげで『LOTR』でも『ホビット』でも、まったく見てない場面が存在します。正直、トーリンが名剣を見つけるシーンでさえ、あの糸だらけの繭みたいな状態のをよくさわれるな…と変な方向に意識が動いたりして。
というわけで「頭胸部と腹部にわかれる八本脚の生物」なんて書きかたを許してください。うちでは「天敵」と呼んでますので「天敵」としましょう。ちなみに「phobia(フォビア)」は恐怖症のこと。アラクノは「天敵」の学名「Arachnida(アラクニダ)」からきたもので、もともとは高慢から神に挑んで罰を受けた、ギリシャ神話のアラクネーという織女の名に由来します。
この「天敵」、古代には「細蟹(ささがに)」と呼ばれていました。カニも虫という意識があるから、そのまま小さいカニなんて呼ぶわけで、やはり虫という概念がかなりあいまいなのが窺えます。ついでに書くと、わたしとしては不服ながら、この細蟹は待ち人(=恋人)がくるのを知らせる霊的な存在とされていて、雅な恋歌などにも登場します。
古代中国でも虫は広範囲です。蛇・蛙・蟹・蝦(えび)・蛤(はまぐり)・螺(つぶ=タニシなどの巻き貝)・蠍(さそり)など、また龍蛇に関わる伝説を持つ虹にも「虫へん」が使われているとおり、鳥獣魚以外は虫カテゴリーに入ったようです。ちなみに虫という文字は、まむしの象形からといわれています。
そうそう、古代中国の呪術に「蠱毒(こどく)」というものがあります。この蠱は見てのとおり虫を指しており、多種多様な虫をひとつの容器に入れて食い合わせ、最後に残ったものを使って呪うものなんですが、この原料にもヒキガエルだとかヘビ、サソリなどが含まれていました。
軽く虫に関する昔話でもご紹介しようと思ってたのに、えらく気持ち悪い記事になってしまいました。朝から「天敵」を見つけたのがいけなかったんだわ orz
そういえば、朝から出くわした「天敵」への対処は地方によって全然ちがいます。「絶対殺すな」という伝承があるところと「親の生まれ変わりでも殺せ」と言い伝えられたところがあるんですよね。不思議です。
ひょっとしたら、わたしみたいなアラクノフォビアの語り部がいて、何でもいいから殺してしまえ!ってことにしちゃったんだったりして…(笑)。
