本日、4月13日。
ほとんど世間にタッチしないのに、それでも耳に入ってくる鬱陶しいニュースが多いです。

少し前は作曲家。今度は、論文ひとつマトモに書けない「科学者」と、それを祭り上げたりスケープゴートにしようとしたりする浅はかでセコいおじさんたち。そして節操のないメディアと合理性のない国民性。

今日は睡眠不足で機嫌が悪いんです(笑)。

で、このまま何か拾ってきても、あまり面白いものは書けなさそうなので、今日は思いきり浮き世から離れることにしました。そういえば、ウキヨって「憂き世(つらく苦しい世)」と「浮世(はかない世)」の合成語なのだそうです。いいこと、あるわけないかぁー(笑)。


どこへ行くかというと、中つ国=ミドル・アースです。
もう今日は、趣味に走って『ロード・オヴ・ザ・リングス(LOTR)』の、まさしくトリビア(くだらない知識)。興味ない方、ごめんなさい。

イギリスの大学教授トールキンによって書かれた『指輪物語』。

異世界ファンタジーだと思っている方も多いようですが、実は、あの世界はこの地球の昔の姿とされています。昔まさしくああした人間以外の存在があり、それが伝説として残った…そんな感じでしょうか。

映画『LOTR』で描かれている時代は、ミドル・アースを含む「地球」の長い歴史の中の一部分に過ぎません。具体的には第三紀の終わりで、のちに指輪戦争と呼ばれる大戦争を経て第四紀に移行する、まさにその時の「記録」です。

指輪といえば、手から飛んだ指輪がスッと指にはまるシーンに疑問を持つ人もいますが、あの指輪には意思があり、サイズを変えることができます。こいつの手に渡りたい、あるいはここで指輪をはめてもらったほうが都合がいい、などと指輪が思ったときに、指を通るサイズに変わってしまうのです。

映画では若者という設定らしきホビットたちですが、原作ではフロドが50歳ほどで、メリーもアラフォーです。まあ、人間以外は全体に長寿で、ホビットも100歳前後が平均寿命なので、青年って感じで受け取っていいのかもしれません。

エルフのレゴラスは人気がありますね。
エルフとは、英語圏では「いたずら者の精霊」って感じで、日本語訳の「妖精」のイメージですらなかったりするのですが、ここではもっともうつくしく神秘的な存在。原作ではもっと細かい種族にわかれています。

ドワーフのギムリはお笑い担当になっていました。あのキャラも嫌いじゃないけど、原作のギムリはもうちょっと端正な感じがします。

ドワーフはゴブリンと並んで小人伝説に語られる存在。しかしトールキンの世界では、ドワーフは普通の住人、ゴブリンは悪鬼のようなオークと同義、と、かなり隔たりがあります。

ギムリについては、ひとつだけ、個人的にどうしても「これはちょっと」と思う原作と映画の差がありました。

映画では(SEE版でも)エルフに対して敵意を抱きながら、エルフの領主の奥方ガラドリエルのうつくしさにポーッとなってしまった…的に描かれているのですが、原作ではもう少し細やかな心理描写があります。

モリアが闇の存在の居場所となったについて、ロスローリエンの領主ケレボルンからドワーフに対する厳しい批判を浴びせられたギムリ。モリアで旅の仲間のひとりを見失った直後だけに、ひどく傷つきます。そこへ奥方ガラドリエルがギムリをかばう言葉を述べます。

敵だらけだと思っていたところで、思いがけず親友を得たような喜び。その思いゆえにギムリは奥方に忠誠を捧げ、彼女の名誉を守るためなら争いも辞さなくなるのです。

のちに親友となったレゴラスへの深い思いとともに、ギムリの人柄をみるようで大好きな逸話。忠実に残して欲しかったなぁー。

『LOTR』のファンには先刻ご承知ていどのことばかりでトリビアですらなく、知らない人にはまったくわからない、半端な記事になってしまいました。こんな日もあるか…ってことで、ご寛恕くださいませ。



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