本日、2月28日。
うかうかしていたら、早や2月も終わりですね。少々あわてつつ、2月の月名について書いてみます。
2月の和名は「如月(きさらぎ)」。この漢字については、中国での2月の名前を当てているだけで、日本語のキサラギとは音も意味もつながっていません。
なぜ、中国で2月が「如」なのかというと、N H Kによれば 【「如」は本来「従う」という意味で、「ひとつが動き出すと次々に従って動き出す。その動き出す状態」。つまり、自然や草木、動物など、全てが春に向かって動き出す月、ということで「如」をあてた】 ということです。
では、キサラギとは何か。
例によって語源ははっきりせず、まだ肌寒いので衣をさらに重ねて着る「衣更着(きぬさらぎ)」の意という説とか、草木の芽が出る時期なので「草木張月(くさきはりづき)」、草木が伸び始める頃なので「生更木(きさらぎ)」、陽気が発達するので「気更来(きさらき)」という説などがあります。
なお、キサラギと呼んだ頃は旧暦で暮らしていたわけで、現在のカレンダーになおすとだいたい3月に当たりますから、季節の実感としては3月の感覚ですね。ちなみに今日は、旧暦ならば1月29日です。
キサラギの他には「梅見月(うめみづき)」、もうそのまんまですね。
また「初花月(はつはなづき)」と花が咲き始める時期にふさわしい名前や、「雪消月(ゆききえつき:ゆきげしつき)」とか「小草生月(おぐさおいつき)」つまり「草が生え始める月」のような実感に則した異名もあります。
さらに「仲春(ちゅうしゅん)」とか「中(仲)の春」という言いかたもあります。
これは、よく「初夏」とか「晩秋」などと言うように、それぞれの季節を三つに分けて「初」 「仲」 「晩」とする表現があるためです。
「初春 」は旧暦1月または二十四節気の「立春」から「啓蟄」の前日までを指し、「仲春」は旧暦2月または「啓蟄」から「清明」の前日まで。「晩春」は旧暦3月または「清明」から「立夏」の前日までを指します。
<二十四節気についてはこちら>
お正月を「初春(はつはる)」というように、2月は「春の真ん中」の意で「仲春」と呼ばれたわけです。
他に「殷春(いんしゅん)」という言いかたもあるそうですが、これは「殷」が「多い」とか「盛ん」という意味なので、やはり草木が伸び、葉がしげり花が咲き、動物や虫も動き始めるにぎやかさを表したものではないかと思います。
今日の我が生息地は3月並みの陽気、まさしく「如月」の実感どおりだったようです。
梅を見に行ったところ、鳥が明るくさえずり、蜂などが花に群がっていました。 春ですねー。

きれいに撮れてないけど、これが「月の桂」です

うかうかしていたら、早や2月も終わりですね。少々あわてつつ、2月の月名について書いてみます。
2月の和名は「如月(きさらぎ)」。この漢字については、中国での2月の名前を当てているだけで、日本語のキサラギとは音も意味もつながっていません。
なぜ、中国で2月が「如」なのかというと、N H Kによれば 【「如」は本来「従う」という意味で、「ひとつが動き出すと次々に従って動き出す。その動き出す状態」。つまり、自然や草木、動物など、全てが春に向かって動き出す月、ということで「如」をあてた】 ということです。
では、キサラギとは何か。
例によって語源ははっきりせず、まだ肌寒いので衣をさらに重ねて着る「衣更着(きぬさらぎ)」の意という説とか、草木の芽が出る時期なので「草木張月(くさきはりづき)」、草木が伸び始める頃なので「生更木(きさらぎ)」、陽気が発達するので「気更来(きさらき)」という説などがあります。
なお、キサラギと呼んだ頃は旧暦で暮らしていたわけで、現在のカレンダーになおすとだいたい3月に当たりますから、季節の実感としては3月の感覚ですね。ちなみに今日は、旧暦ならば1月29日です。
キサラギの他には「梅見月(うめみづき)」、もうそのまんまですね。
また「初花月(はつはなづき)」と花が咲き始める時期にふさわしい名前や、「雪消月(ゆききえつき:ゆきげしつき)」とか「小草生月(おぐさおいつき)」つまり「草が生え始める月」のような実感に則した異名もあります。
さらに「仲春(ちゅうしゅん)」とか「中(仲)の春」という言いかたもあります。
これは、よく「初夏」とか「晩秋」などと言うように、それぞれの季節を三つに分けて「初」 「仲」 「晩」とする表現があるためです。
「初春 」は旧暦1月または二十四節気の「立春」から「啓蟄」の前日までを指し、「仲春」は旧暦2月または「啓蟄」から「清明」の前日まで。「晩春」は旧暦3月または「清明」から「立夏」の前日までを指します。
<二十四節気についてはこちら>
お正月を「初春(はつはる)」というように、2月は「春の真ん中」の意で「仲春」と呼ばれたわけです。
他に「殷春(いんしゅん)」という言いかたもあるそうですが、これは「殷」が「多い」とか「盛ん」という意味なので、やはり草木が伸び、葉がしげり花が咲き、動物や虫も動き始めるにぎやかさを表したものではないかと思います。
今日の我が生息地は3月並みの陽気、まさしく「如月」の実感どおりだったようです。
梅を見に行ったところ、鳥が明るくさえずり、蜂などが花に群がっていました。 春ですねー。

きれいに撮れてないけど、これが「月の桂」です

