30日-1
本日、10月30日。
1938年のこの日、ハロウィン特別番組として『宇宙戦争』のラジオドラマが放送されました。
米国の田舎町に「火星人が襲来」「死者が出ている」などといった物語を生中継の手法で演じたものです。ところが、あまりのリアルさに多くの人が真実と思い込み、大規模なパニックを引き起こした…といわれています。
情報によるパニック・集団心理を語るときには必ずといっていいほど引用される、有名な事件。
一応、ちゃんと「これはフィクションです」という注意はされていたそうですが、最初と最後だけだったため、そこを聞いていなかった人々もたくさんいたようです。
100万人以上がパニックを起こし、あてもなく避難する人で道路がごった返したとか、いっそ自殺しようとした人が出たとか、襲来場所とされたニュージャージーの町では円盤と間違えて給水塔を銃撃したとか、いろいろな逸話が残っています。
ところが。
今回、これを書くのにあらためて調べてみたら、この話自体がデマだという説が出てきました。
Wikipediaによれば【全国の警察に膨大な量の問い合わせの電話があったことは事実であるが、それ以上の行動が起こったという証拠はほとんどない。当時新興メディアであったラジオに対して警戒心をあらわにしていた新聞がことさらにバッシングを行ったことが都市伝説化したものだとする説も有力】なのだそうです。
ラジオドラマを真に受けた人々を冷静に観察していたつもりが、実は自分もかつがれていたのかも。
なんか面白いことになってしまいました(笑)。しかし、まだ百年も経たないのに、100万人もの人々が右往左往したかどうかもわからないって…。むしろそのことがコワイ気もします。
火星といえば、キュリオシティなどの探査機が活躍中ですね。映画『ウォーリー』を思い出すような造型が愛らしいので、我が家ではアイドル扱いで応援しています(笑)。
昔、ロボットを可愛がる感覚は日本人独自のもの、という話を聞いたことがあります。
欧米の人が想像するロボットや人造人間はたいてい人間に成り代わろうとする。映画『2001年宇宙の旅』のハルが典型で、そういえば『ウォーリー』のメインコンピュータが反逆する設定も、ハルに酷似していました。それに対して、日本人は歴史的にもからくり人形などを愛好してきて、アトムのよう「友人」と考える…というような意見でした。
これにわたしなりの補足を加えると、おそらく、西洋の人造人間があやしげな魔法によって生まれるゴーレムなどの罰当たりなイメージなのに対して、日本人は万物、つまりは器物にも魂が宿るという素朴な信仰心でモノに接してきましたから、対象の奥になにかしら自分の態度・心情に応えるものがあると感じるのではないかと思います。
まあ、近年は『スターウォーズ』などの影響か、他国の人も、それほどロボットを忌まわしい目で見てる感じじゃないですけどね。
典型的というか、原始的(笑)な日本人である我が家では、機械類にもねぎらいの言葉をかけ、捨てる時には撫でたりしながら感謝とお別れの言葉をかけます。…一応、他人には聞かれないよう、用心はしてますが(笑)。
本日、10月30日。
1938年のこの日、ハロウィン特別番組として『宇宙戦争』のラジオドラマが放送されました。
米国の田舎町に「火星人が襲来」「死者が出ている」などといった物語を生中継の手法で演じたものです。ところが、あまりのリアルさに多くの人が真実と思い込み、大規模なパニックを引き起こした…といわれています。
情報によるパニック・集団心理を語るときには必ずといっていいほど引用される、有名な事件。
一応、ちゃんと「これはフィクションです」という注意はされていたそうですが、最初と最後だけだったため、そこを聞いていなかった人々もたくさんいたようです。
100万人以上がパニックを起こし、あてもなく避難する人で道路がごった返したとか、いっそ自殺しようとした人が出たとか、襲来場所とされたニュージャージーの町では円盤と間違えて給水塔を銃撃したとか、いろいろな逸話が残っています。
ところが。
今回、これを書くのにあらためて調べてみたら、この話自体がデマだという説が出てきました。
Wikipediaによれば【全国の警察に膨大な量の問い合わせの電話があったことは事実であるが、それ以上の行動が起こったという証拠はほとんどない。当時新興メディアであったラジオに対して警戒心をあらわにしていた新聞がことさらにバッシングを行ったことが都市伝説化したものだとする説も有力】なのだそうです。
ラジオドラマを真に受けた人々を冷静に観察していたつもりが、実は自分もかつがれていたのかも。
なんか面白いことになってしまいました(笑)。しかし、まだ百年も経たないのに、100万人もの人々が右往左往したかどうかもわからないって…。むしろそのことがコワイ気もします。
火星といえば、キュリオシティなどの探査機が活躍中ですね。映画『ウォーリー』を思い出すような造型が愛らしいので、我が家ではアイドル扱いで応援しています(笑)。
昔、ロボットを可愛がる感覚は日本人独自のもの、という話を聞いたことがあります。
欧米の人が想像するロボットや人造人間はたいてい人間に成り代わろうとする。映画『2001年宇宙の旅』のハルが典型で、そういえば『ウォーリー』のメインコンピュータが反逆する設定も、ハルに酷似していました。それに対して、日本人は歴史的にもからくり人形などを愛好してきて、アトムのよう「友人」と考える…というような意見でした。
これにわたしなりの補足を加えると、おそらく、西洋の人造人間があやしげな魔法によって生まれるゴーレムなどの罰当たりなイメージなのに対して、日本人は万物、つまりは器物にも魂が宿るという素朴な信仰心でモノに接してきましたから、対象の奥になにかしら自分の態度・心情に応えるものがあると感じるのではないかと思います。
まあ、近年は『スターウォーズ』などの影響か、他国の人も、それほどロボットを忌まわしい目で見てる感じじゃないですけどね。
典型的というか、原始的(笑)な日本人である我が家では、機械類にもねぎらいの言葉をかけ、捨てる時には撫でたりしながら感謝とお別れの言葉をかけます。…一応、他人には聞かれないよう、用心はしてますが(笑)。