12月の昼の部は「御攝勧進帳(ごひいきかんじんちょう)」の通し狂言。



通し狂言とは、序幕(第1話)から大詰(最終話)まで通して上演するということ。


原作の脚本が長い演目が多い歌舞伎では名場面だけ抜粋されることが殆ど。


そして御攝勧進帳も主に終盤の「芋洗い」が上演されることが多いですが、


二代目尾上松緑が昭和43年に本作の通し狂言を復活させて以降、


時々上演されているようです。



今回はそんな通し狂言の第一幕から。




■一幕目~暫~


「暫」といえば歌舞伎十八番に数えられる名作ですが、


御攝勧進帳の暫も話の筋は大体同じで、


天下をひっくり返そうとする悪人の難癖にピンチに陥る人々の前に


怪力自慢の主人公が「しばらーく!」と駆けつけ


力任せに事件を解決するという単純明快なお話。


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こちらは源義経の忠臣・熊井太郎。


歌舞伎十八番の「暫」では市川團十郎家の「三升の紋」が描かれる着物も、


本作では尾上松緑家の「四つ輪の紋」となっています。



怪力無双の熊井太郎の前に立ちはだかる悪人たちもやる気があるのかないのか、


「いまからアイツをおいはらう、なう」「イイネ!」とか


「あたりまえ体操、はじまるよー」などとおどけながら熊井太郎に挑戦。



熊井太郎も太郎で、ローラばりに「おっけー!」と応酬。


おおらかな劇でありました。


■二幕目~色手綱 恋の関札~
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菊之助演じる義経と、梅枝演じる忍の前。


旅の途中、男女の恋などを交えた舞を踊る、いわゆる「道行(みちゆき)」です。


この美男美女の道行は見ごたえがありますね。


途中出てくる悪役の松緑も良いアクセントでした。


普通の「勧進帳」は緊張感が高い内容なのですが、


「御攝~」は割りとのんびりしてるので


義経も道中で女とイチャイチャする余裕を見せてますね。



■三幕目~芋洗い勧進帳~


そして最後は「芋洗い」。


昨年二回も見たので特に新鮮さはないです。


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うん、昨年通りの芋洗い。


弁慶を演じた三津五郎の芸の幅。荒事も出来るんですね、この方。



そんな感じで肩の力を抜きながら見られた昼の部でした。