■籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)


田舎者の醜男が吉原の花魁に入れあげ、


振られた末に妖刀「籠釣瓶」で惨殺するという話。



田舎の商人・次郎左衛門を尾上菊五郎、


超人気花魁・八ツ橋を尾上菊之助、


八ツ橋の本命の恋人・栄之丞を坂東三津五郎、


主要人物が全員初役という、珍しい構成。


というか、この人気演目を菊五郎劇団が演じてこなかったのが意外。



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しかし、見終わっての感想は、


この田舎者を演じるには菊五郎は色気がある過ぎる、ということでした。


仕草がサマになり過ぎていて、野暮ったさが無いんですよねぇ。


そういう面では吉右衛門や勘三郎の方が適役でした。


・・・中村屋・・・(涙)



菊之助の八ツ橋、そして同僚の花魁・九重(梅枝)は美しかった。


三津五郎の栄之丞も気品と凄みがあって良かったです。





■奴道成寺(やっこどうじょうじ)


三津五郎の御家芸とも言える演目。


道成寺物は多数あるので、


正直本作は期待していなかったのですが、


三津五郎自身「踊っていて初めて楽しいと感じた」とも言うだけあり、


本当に楽しい演目でした。


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途中の三種のお面を使った一人芝居も見事で、


飽きさせない構成。


道成寺物では客席にお土産としててぬぐいをポイポイと投げ入れるのですが、


一階後方席からおじいちゃんがタカタカと駆けてきて


「俺に、俺にちょうだい」と手振りをして見事(?)手ぬぐいをゲットしていたのも面白かったです。



■総括


昼、夜ともに内容には不満は無い。というか楽しかったですが、


上演時間が短すぎます。それぞれ三時間もかかっていないのでは?


それでお値段据え置きっていうのはちょっと納得いかない。


年内最後なのだからもうちょっと内容はサービスして欲しかったです。