■桜姫東文章

名家・吉田家の令嬢、桜姫の恋と、

吉田家御家乗っ取りの陰謀を絡めた鶴屋南北の傑作。


自分を強姦した男に惚れ、彼と同じ刺青を彫り、

彼に操を立てるために出家しようとまでする桜姫。

結局その男、釣鐘権八と再会し、彼の為に女郎に転落すると言う、

筋金入りのだめんず。

そんな桜姫を演じるは福助。


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福助の演技と声は「姫」というには気風が良すぎるのですが、

終盤の姫言葉と女郎言葉が混じった下りはぴったりでした。




全ての元凶、釣鐘権八は海老蔵。

女を色気で騙す色悪を良くも悪くも地で行く演技は流石。
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自分が愛した少年の生まれ変わりである桜姫に執着する高僧・清玄は愛之助。

観客に「何で桜姫は清玄でなく権八を選ぶの?」と思わせる高潔さと、

ストーカー紛いの狂気を同時に見せなければならない難役ですが、

愛之助はキレイにまとまり過ぎていて、どちらにも振れていませんでした。

海老蔵ほどの存在感は出せてませんでしたね。


かなり露骨な性描写のある作品でしたが、

福助×海老蔵というカップリングでは少々無理があり安心して(?)観られました。

桜姫役が七之助とかだったらリアルすぎて赤面してしまいますが・・・


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