早稲田大学演劇博物館で開催された

「七代目市川團十郎展 -生誕二百二十年によせて-」を観てきました。

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ここに来るのは今年3回目。


七代目團十郎とは、

團十郎家の御家芸である「歌舞伎十八番」を選定したり、

贅沢や華美な嗜好を禁ずる幕府の命で江戸を追放され、

地方で積極的な興行を行うなど、

近世後期の歌舞伎界で重要な役割を担った人物です。


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若干10歳で七代目團十郎を襲名。


現代でも圧倒的な人気を誇る演目、

「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」を生涯で七度演じる。
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七度、というのは従来の團十郎の中で最多だそうです。

今ではもっと演じられていると思いますが、

その人気の元となったのが七代目による助六だったのかもしれません。

そして、助六と並ぶ人気狂言「勧進帳」を初めて演じたのも七代目。

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この頃には團十郎の名前は息子に譲り、

自らは前名の「五代目海老蔵」に戻しています。

そして天保の改革により江戸歌舞伎は風俗の乱れの元凶とされ、

江戸歌舞伎の中心人物だった五代目海老蔵は江戸を追放になったのでした。

八年後に追放措置は許されるのですが、以後も地方公演を積極的に興行、

六十九歳でその生涯を終えたそうです。

歌舞伎だけでなく和歌や水墨画に長けた文化人だったようです。

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十八番を選定した七代目、

江戸終期に「劇聖」と謳われた名優・九代目、

「花の海老様」と呼ばれた美貌の天才・十一代目、

と團十郎は奇数代で後世に名を残す傾向があるのでしょうか。

十三代目は現在の海老蔵が襲名する予定。

精進して名優を目指して頂きたいものです。