初めての博多座。
地下鉄直通でエスカレーターも完備。近代的な劇場です。
立派な入り口です。
■矢の根
成田屋歌舞伎十八番の一つ。
荒事(あらごと)の所作を思う存分取り入れた作品。
荒事とは血気盛んな主人公がともかく大暴れする、
ストーリー性よりも豪快さ重視、その荒唐無稽さが面白いジャンルです。
矢の根は、いわゆる「曾我もの」の一つ。
父を殺された曾我兄弟の弟、曾我五郎が仇討ちの決意を新たに矢尻を研ぐのですが、
その彼のメイクがものすごい。そしてその矢がやたらデカい。
五郎を演じたのは松緑。若々しく江戸っ子らしい粋な演技でした。
これは成田屋の芸ですし、演出としてはほぼ完成されているので
特に目新しいところは無かったです。
■盲長屋梅加賀鳶(めくらながやうめのかがとび)
通称「加賀鳶」。
黙阿弥らしい五七調が心地よい、江戸の世話物の傑作。
盲目の按摩士を装い悪事を働く竹垣道玄。
悪役ながらどこか憎めない、ユーモラスさを備えた難しい役です。
歌舞伎を見始めた頃に歌舞伎座で見て、
とても面白かったのを覚えています。
その時の道玄は菊五郎が演じていました。
菊五郎の方が面白かった気がします。幸四郎は渋さを隠し切れてませんね。
しかし、相変わらず面白い作品でした。
■身替座禅(みがわりざぜん)
恐妻家の侍、山蔭右京が離れで座禅をすると嘘をつき
妻・玉乃井を騙して愛人の元に遊びに行く。
家臣の太郎冠者に身替りに座禅をさせておいたが、
絶対に様子を見に来るなと言いつけたはずの玉乃井が
茶と菓子を持って座禅の見舞いにやってきて・・・・
滅多に女役など演じないコワモテの左團次が
女役で出てくるだけで面白い。
「左團次が女装してる!!」という感じ。
いや、、、、歌舞伎は男性が女装するものなのですが、、、、
そんな歌舞伎にあっても左團次が女役で出てくるのは面白いです。
浮気性で弱腰でありながら色気を持った右京は菊五郎にぴったりでした。
夜も部も同様ですが、
わざわざ福岡まで足を運ぼうと思ってしまうほど、
演目も俳優もレベルが高いです。
歌舞伎座建て替えの今年来年は地方公演に力を入れてるのでしょうか。
十一月の博多座公演は團十郎・海老蔵が来るそうですよー。




