明治の名優で「劇聖」と謳われた九代目・團十郎と五代目・菊五郎。


「團菊」と並び称された二人に敬意を表する團菊祭は五月の風物詩です。


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その團菊祭は歌舞伎座立替中の昨年より大阪松竹座で開催されています。


團菊祭・初日に行ってきました。

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大阪松竹座は初めてでしたが、


外装も内装もキレイで近代的でした。


座席は少々こじんまりとしていますが、東京の劇場と違って花道が見やすい!!


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三階席最前列でこの通り!!


しかし客の入りは一階席は満席でしたが三階席はまばらでした。


安価な三階席が真っ先に埋まる東京とは逆ですねー。



昼の部
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※大阪の錦絵は一枚に全ての演目が描かれています。


・女暫(おんなしばらく)


歌舞伎十八番の「暫」を女方が演じる趣向の演目。


中村時蔵が初演。色っぽく堂々と演じていました。


本来の「暫」の方が最近上演されていないので、そちらも期待しています。



・汐汲(しおくみ)


流刑にされた在原行平と、流刑地の海女・松風との恋の逸話をモチーフにした舞踊劇。


江戸前歌舞伎の團菊を迎える立場の、上方歌舞伎の大御所・藤十郎が舞います。


在原行平は夜の部・蘭平物狂にも登場するので、それを意識した演目でしょうか。


松風の幽霊が取り憑き、行平に恋焦がれる海女と、その海女に恋する漁師の舞。


男女の舞で男が振られるパターンと言うのは珍しいかも。



・極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)


江戸の侠客・幡随院長兵衛と、旗本・水野十郎左衛門の諍いを描いた演目。


河竹黙阿弥が九代目・團十郎の為に作った作品です。


最も好きな演目の一つ。これを観たくて大阪に行ったようなものです。


とにかく長兵衛がかっこいい。


粋で男気溢れる長兵衛の役は團十郎にぴったり。


対する水野を演じるは菊五郎。こちらも堂々とした演技。


どちらかというと菊五郎の演技も長兵衛向きかも。



■夜の部

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・蘭平物狂(らんぺいものぐるい)


尾上松緑が代々お家芸としてきた演目。


相手の裏の裏をかく幾重にも重なった謀略と、


アクロバティックなタテが魅力的なこの芝居。


舞台狭しと飛び回る蘭平と捕り手の動きに場内は歓声と感嘆で一杯でした。


これは良作。子役・吉太朗の演技もかわいらしく堂々として印象的でした。



・弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)


「しらざァ言って聞かせやしょう」の決め台詞が有名な本作。


河竹黙阿弥が五代目・菊五郎の為に書いた作品。


黙阿弥らしい五七調が心地よい。


女に化けた弁天小僧の女方の演技は年齢的に無理があるが・・・


盗賊としての正体を現した際の演技は流石の菊五郎でした。



・春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)


九代目・團十郎が振り付けをした作品。今回は菊之助が舞います。


多分、謹慎中でなければ海老蔵が演じたんでしょうが・・・・


有名な髪振りもバッチリ決めて、團菊祭は閉幕です。




成田屋・音羽屋一門の力の入れ方も去ることながら、


演目の組み立ても非常によく練られており、


大阪まで見に行って本当に良かったと思いました。