テアトル銀座で上演中の
「於染久松松色読販」、通称「お染の七役」。
金持ちの娘・お染と
その家に奉公中の丁稚・久松。
その恋の行方を描いた物語なのですが・・・
タイトルの「七役」が現す通り、
主な登場人物七人を一人の役者が
早変わりで演じるのが最大の特徴!!!
見事な早変わりで七役を演じ分けるは亀治郎。
■豪商の娘・お染
■丁稚・久松
■久松の許嫁・お光
■久松の姉・竹川
■芸者・小糸
■お染の母・貞昌
■悪婆・お六
この七名をほぼ同時に演じます・・・!
無論亀治郎は一人しかいないので、
同時に演じるのは不可能ですが、
これらの人物の登場タイムラグは20秒くらい!
終盤に向かうにつれて、
早変わりの速度も増していき、
クライマックスである
お染と久松の逢瀬の場面では、
特殊な手法で
その入れ替わりは一瞬!!!
早変わりを見て
序盤は「おおお!!」と感心した声を出していた客席も
終盤では「えええ!?」という驚嘆の声に。
障子の部屋に入っていった亀治郎が
10秒後くらいに反対側の座敷から別の役で出てくるんですから。
ただ、若手中心のキャスティングであり、
ベテラン勢がやや弱く、安定感が欠けていたかなー。
「後ろにこの人が控えてる!」という土台が欲しかった気がします。
しかし、七名の性格を丁寧に演じる
亀治郎の演技力は素晴らしい!
冒頭のお染登場のシーンでは少々声が出しにくそうでしたが、
立派に七名を演じ分けていました。
早変わりに目が行きがちですが、
何より目を見張るのが
お染を演じる亀治郎の美しさ。
こうなっちゃう。
話の筋がちょっと入り組んでいますが、
早変わりは本当に見ていて楽しいので、
歌舞伎を見慣れてない方にも、
オススメの演目なんじゃないかなぁと思います。

