今月二回目のテアトル銀座で歌舞伎鑑賞。
今回は染五郎主演の「女殺油地獄」!!
話の筋としては・・・
短気で短絡的な油屋河内屋の放蕩息子・与兵衛(染五郎)と、
そんな与兵衛に世話を焼く近所の別の油屋豊嶋屋の女房・お吉(亀治郎)。
実家を勘当され借金で首の回らなくなった与兵衛が、
お吉に金の無心を断られて、
逆上して殺害するというもの。
見せ場は豊嶋屋での殺しの場面。
暗闇で倒れた樽から油がこぼれ流れる中、
油にまみれながら逃げ惑うお吉とそれを追う与兵衛・・・
凄惨な場面が見所です。
「最近の若者はキレやすい」とか言われますが、
近松門左衛門がコレを書いた三百年前から
若者はキレやすいものだったのですねー。
んで、演技ですが、
与兵衛を演じる染五郎。
芸者に熱を上げ喧嘩っぱやいが、小心者でヘタレという
ダメ男ぶりが秀逸!!
与兵衛を当たり役とした上方歌舞伎の重鎮・仁左衛門よりも板に付いてたかも。
しかし肝心の殺しの場面で鬼気迫る雰囲気が出し切れてなかったかなーと。
せっかくヘタレな与兵衛を表現できてたのだから、
殺しの場でのギャップを見せて欲しかった・・・
行き当たりばったりの殺しなのか、
計画的な犯行だったのか、
それは演者による解釈が分かれるところなのですが、
いずれにしても、もっと冷たく重い空気を醸し出して頂きたかったなー。
仁左衛門の与兵衛まではまだまだですが、
今後の可能性を期待!!
本公演は昼の「お染の七役」と同様若手中心のキャスティングでしたが、
脇を固めるベテラン勢が素晴らしく、
フレッシュでありながら安定感のある舞台でした!!
