大学院が始まって一週間経ちました。奨学金の関係上、夏のタームは2クラスを同時に履修しなければいけません。つまり、フルタイムの学生です。始まった2-3日は日本でバケーション中で、初めからBehindで始めた大学院。睡眠時間も削減して、家事も放棄してやっとのこと課題を提出したのですが、毎週毎週新たな課題が襲い掛かってくる。(笑)これでは自分の体がもたない、と悟りました。クラスは教科書もなければ、ほぼインストラクションはありません。すべて自分でリサーチ。私の大好きな形です。自分でどこかで区切りを付けなければ、どこまでもどこまでも深い海にはまっていく…本気でやりたい分、リサーチもPPTも本気で取り組めばそれ相応の時間がかかります。ましてや、MBAと会計事務所で働いてきたプロフェッショナルのバックグラウンドが悪影響して、自分が提出するものは見せられる状態に仕上げないと気が済まない。ここ2週間、よく寝ていなくて生きていられるなあ、と感心するほどです。

 

ありがたいことに私と一緒にいる時間を楽しんでくれている子供たちを差し置いて、勉強をするのはちょっとおかしいかな、と。ましてや2か月まるまる休みの夏休み。もともとのモンテッソーリ教育の勉強を始めた理由も子供たちをサポートするため。確かにモンテッソーリ教育には魅力を感じとても興味がありますが、本来の家族をサポートする立場を捨ててまで優先することではない、と毎日深夜までリサーチをしていて感じました。あと1か月半この瀕死状態で頑張れば、継続して奨学金を受けられるのですが、お金よりも自分の体と子供たちの大事な時間を優先することにしました。奨学金をあきらめて、1ターム1クラスとることに決めました。プログラムディレクターはメールで2回ほど、本当にいいの?と確認をしてくれましたが、急いで大学院を修了しなければいけない理由もありません。奨学金は本当に惜しいですが、あと数年で50になる人間の優先順位は明らかかな、と。このままでいくと、来年にアメリカに引っ越すときは休学するんだろうな、とひそかに思っています。

 

「マミー!起きて!奨学金を失っちゃうよ!」と思わず寝てしまう私を起こしてくれる6歳児。かわいい子供たちとの時間を優先したいと思います。ごめんね、子供たち。マミーはちょっと自分を見失っていました。

-----追記

娘に「奨学金のためにとっているクラスの一つからドロップアウトしようと思う。ここ数日、あなた達と全然向き合う時間がなかったと思う。」と話すと、即座に「そうだよ。お母さん、私のこと全然見ていなかったじゃない。クラスを減らすことは正解だと思う。」と即答、しかも日本語で言われました。子供は本当にすごい力を持っているとつくづく思います。数年前父が亡くなった時に、何十年ぶりかに会う大人たちの本質がわかる機会がありました。私が子供の頃持っていたその人たちの印象がやはり正しく、子供の観察力は研ぎ澄まされているのだなと感心したほどです。