
今日ご紹介するワインは
ロバート・パーカー氏がベガ・シシリア・ウニコとともに
五ツ星生産者に挙げ、毎年限りなく満点に近い評価をする
スーパー・スパニッシュワイン・・・
【ドミニオ・デ・ピングス】
●ピングス[2010]

●フロール・ド・ピングス[2010]

です 。

現代スペインワインを語る時、この人抜きでは語れない
ピーター・シセック氏。
彼はデンマーク人で、リベラ・デル・ドゥエロのブドウ品種、
ティンタ・デル・パイス(テンプラニーリョと同品種)に惚れ込み、
スペインに移り住んだのが約20年前だと言う。
彼は農学を学び、フランスボルドー大学で醸造学マスターを取得。
その後ボルドーの白ワイン革命を起こした彼の叔父と共にボルドー
で働く。 そしてカリフォルニアでもワイン醸造に従事し、スペインに
たどり着いたのが1990年。 いつも祖父母と夏休みを過ごすために
訪れていたというスペインに住み始め、先ずワイナリーアシエンダ
・モナステリオ(Hacienda Monasterio)で働き始める。
1995年、ピーター・シセック氏はリベラ・デル・ドゥエロの古く小さな、
そしてとても特殊な農園のブドウを使用し「ピングス」プロジェクトを
開始。ブドウ一粒一粒をとても大事に特別に扱い、職人技と呼べる
醸造方法で、世界で最も名声高いトップクラスワインを造っている。
このピングスは、世界のワイン雑誌やロバート・パーカー氏を含む
世界の評論家から常に最高の評価を得ている。
-----(上記はwebサイト:スペイン物語より抜粋)-----
ドミニオ・デ・ピングスのフラッグシップ・ アイテムである
「ピングス」は、1995年の1stヴィンテージから
パーカーポイント98点を獲得し、一躍話題の的になりました。
2000年からビオディナミを導入し、2003年には完全に移行。
驚くべきバランス感で全体がまとめられ、
ピーター・シセック氏による一つの世界が築き上げられた、
震撼の作品です。
※今作2010年(暫定PP95-97点)となっています。

1995年、デンマーク生まれのピーター・シセックは、極めて樹齢の高いティント・フィノの4.5ヘクタールの区画から、ピングスを生み出した。その価格の高さは並外れているが、ワインの輝かしい品質からしても、市場はすすんでそれを受け入れている。シセックの目標は、テロワールとブドウ品種の特徴が全面に出た、世界で通用するような、完全に自然なワインを生み出すことである。2000年に、ピングスはバイオダイナミクス農法に移行したが、ここの畑がそれ以前から有機農法で栽培をおこなっていたことからして、これは理にかなった決定である。
(~ロバート・パーカー 世界の極上ワインより抜粋~)
シセック氏がワイン造りを始める時に抱いていたイメージは、ブルゴーニュのドメーヌである。「フランスとスペインを行き来する中で、リベラ・デル・ドゥエロのこの土地にひかれたのは、石灰岩質の土壌に恵まれているからなんだ。排水性の良い石灰岩質土壌はブルゴーニュも支えている。ティント・フィノ(テンプラニーリョ)だけで造れるという点も、テロワールを表現するうえで魅力的だった。」
彼の考えはワインの醸造にも現われている。「畑には30の区画がある。細かく分けたいくらいだが、生産量が少なすぎて不可能だ。ピングスは4ヘクタール分の1区画だけから造る。ブルゴーニュの農園という考え方で、ワインを生産している。」
ピングスはワイン造りでビオディナミを採用している。「1990年代にルロワのワインを飲んだ時に、天啓を受けたんだ。目が覚める思いだった。バランスとハーモニーが素晴らしい。土の香りがするこんなワインを造りたいと思った。ビオディナミは2000年から導入し、2003年に完全に移行した。自分で考える中で現在の場所にたどり着いたんだ。ピングスは自然なワインなんだよ」
(読売新聞オンラインより抜粋)