まあ、就任直後に60(だっけ?)を越える大統領令にサインしたトランプだが、よっぽどアルツハイマー売電憎しであったのだろう。バイデンの施策をことごとく叩き潰す姿勢は頼もしく見えたのであるが、関税率のディールを始めてから、トランプ鑑がガラリと警戒感に変化した。
この点については、前回すこ~しだけ触れたが、今回はこのことに突っ込みを入れず、少しソ連崩壊後のアメリカとソ連との外交に触れておく必要がある。
まあ、これから述べることは、youtubeを主体にトッドの「西洋の敗北」に書かれていることを反芻していることなのだが、日本のマスコミが全く触れていないことなので、知っておく必要があることだ。
1991年のソ連崩壊以降のアメリカ大統領は、大ブッシュ→クリントン→小ブッシュ→オバマ→トランプ→バイデンときて、現在のトランプ二次政権となる。
アメリカにとってソ連崩壊は軍事産業にとっては、ある意味痛手であって、つまり戦争の可能性がだだ下がりになって軍事予算が対GDP3%まで落ちた。(それまでは5%だったのかな?)
それは新たな仮想敵国をでっち上げないとメシの食い上げにつながりかねないわけで、そこで登場してきたのが、いわゆる「ネオコン」である。新自由主義者と訳されるこの連中は、世界の後進国に自由と民主主義をもたらすべく活動をするわけで、クリントン時代に頭角を現してきた。
冷戦という構造的には至極シンプルな対立構造から、敵を各方面に求めるという多極化構造に変化したことで、国務省(日本での外務省にあたる)やペンタゴンにとっては喜々とした状況になるわけだ。
さて、クリントン時代にアメリカが旧ソ連にやったことは、いわゆる旧ソ連の国有企業の民間への叩き売りである。これによってペレストロイカ以降エリツィンまでの時代までに、ロシア人の平均寿命が50歳台まで低下した。つまり、ロシア経済がボロボロになったということだ。
そして、小ブッシュ時代に何が起こったか?9・11である。以降報復としてイラク侵攻を開始し、イラクを解体フセイン暗殺など、まあ同時に自衛隊の海外派遣も始まったわけだが。
Yes, We Can!
というアホなモノマネ芸で受けた時代、オバマは3000を超える暗殺を指示する大統領令にサインし、ヒラリークリントンとトランプの選挙戦と、ここまでざっと述べれば、「ああ、そうだった」と思い出してもらえると思う。
で、問題のネオコンが大活躍し始めたのがオバマ時代である。
ビクトリア・ヌーランドという女傑がオバマ時代の2014年前後で悪名をはせたのだが、これが今につながるウクライナ戦争の走りだ。
ヌーランドをググって、写真を見てもらいたいのだが、人間悪行が重なってくると人相もこんなに変わるんだ~と感心するほど、この女の顔の変遷は特筆に値する。
つまり、この辺の経緯を考慮しないと、現在のウクライナ戦争は理解ができないのである。
幸か不幸か、アメリカは大統領の任期が4年であるので、トランプ個人としては、前任者以前の悪行は知ったこっちゃないわけなのだが、アメリカという国としての行為は大変不可思議なものに映ってくる。
そりゃ、そうでしょう!アメリカがロシアに仕掛けた戦を、トランプというウクライナ戦争を仕掛けた当事者であるアメリカの代表者が、「ウクライナ戦争の調停をしてあ・げ・る」と言っているようなもんですから。
こういった歴史の流れに興味がある方は、伊藤貫氏がyoutubeで解説しています。
ソ連崩壊後の現代世界史に関しては、複雑怪奇なので、政治学をお勉強したい若い人は、とりあえず伊藤貫の動画をご覧になることをお勧めします。
今日はこの辺まで。
合掌