【概要】
『イノセント・ガーデン』(原題: Stoker)は、パク・チャヌク監督、ウェントワース・ミラー脚本によるアメリカ合衆国・イギリスの映画である。出演はミア・ワシコウスカ、ニコール・キッドマン、マシュー・グッド。2013年3月1日公開。
【粗筋】 
インディア・ストーカーの父は、毎年彼女の誕生日には庭のどこかにプレゼントとして靴を隠しては彼女に探させていた。 18歳の誕生日、プレゼントの中身は靴ではなく、たった一つの鍵だった。そのあと、彼女の父が急死した。
母と二人きりになった彼女のもとに、謎めいた叔父チャーリーが現れる。
ストーカー母子と同居しだしたチャーリーの魅力に段々と惹かれていくインディアだったが、ストーカー家の家政婦やインディアの大叔母といった、彼女の周辺の人々が次々に姿を消していった。
【評論】
脚本は、『プリゾンブレイク』などで知られる俳優のウェントワースミラーで、八年かけて執筆したという。
監督は、『オールドボーイ』でカンヌ映画祭特別審査員賞グランプリを受賞したパクチャヌク。
制作は、リドリー&トニースコット。さらに、劇中で主人公が演奏するピアノ曲は、フィリップグラスが作曲するなど、話題に事欠かない作品である。
実際、私もオープニングからその世界に一気に引き込まれた。とにかく、映像のセンスが素晴らしい。これ凄い作品に出会ったと思わされた。
チャリーは長く入院しており、海外を旅していたというていでインディアに出されていた手紙が発見されたところで、精神を病んでいたことご発覚するが、ここは『シャイニング』の影響を感じさせる。
インディアは、ついに猟奇性を覚醒させてしまうのだが、自分を嗅ぎ回る保安官を、あえてスピード違反をして誘い出し、殺害してしまうラストシーンは、明らかにやり過ぎ。映画のリアリティーは一気に失われる。
エンドロールは通常と逆で、上から下に流れるのだが、これは物語は終わらず、続いて行くことを暗示するのだが、すでに方法論が鼻についてしまう。
ただし、サイコホラーのとしてはよい出来であり、娯楽作品として楽しむならば、問題はまったくない。