映画作り以外、人生におけるすべてが怖い…

ラース・フォン・トリアー

主な作品:
『ヨーロッパ』
『奇跡の海』
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
『ドッグヴィル』
『マンダレイ』

「マンダレイ」Trailer(※編集注:「マンダレイ」の予告編は転記していません)

【解説・あらすじ】
“アメリカ3部作”の第2弾。第1弾『ドッグヴィル』の主演女優ニコール・キッドマンに代わり、『ヴィレッジ』のブライス・ダラス・ハワードが主人公グレースを演じる。
ドッグヴィルを去ったグレースは、父親とともにアメリカ南部アラバマ州の大農園にたどり着く。“マンダレイ”という名のその農園は南京錠に閉ざされ、白人が黒人を支配していた。正義感に燃えるグレースはマンダレイの黒人たちに自由を与えようと心に決めるが……。

普通のドラマ映画と思っていると、簡単にノックアウトされるほどの衝撃と、斬新さに満ちている。

出典超映画批評「マンダレイ」90点(100点満点中)









【編者コメント】
以上「NAVERまとめ」からの転記である。確かにこの人は鬼才だ。映画制作に関わること以外にも、多くの逸話が伝わってくる。いくつかの精神疾患を抱えているため空路による移動ができず、作品が海外の諸国を舞台としていても、本国デンマークやスウェーデンで撮影を行っている。トリアーびいきで、殆どの作品が上映されているカンヌ映画祭には、はるばる陸路を自動車で
また、幾度もうつ病の発症に苦しんでおり、長期の休業が大きく報道されたこともある。
そして、「人生に於けるすべてが怖い。映画作りだけは違うけども」と言った発言。

トリアーは、デンマークにおける映画運動、ドグマ95の首謀者の一人である。ドグマ95とは、手持ちカメラの使用、ジャンル映画の禁止、表面的アクションや回想シーンの禁止など、「純潔の誓い」と呼ばれる10のルールにより撮影がなされている。独創性を表すため、何らかの制約を設けるのである。
2008年のヨーロッパ映画賞では、その貢献が認められ、トリアー他四人が貢献賞を受賞してある。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』では、メソッド演技法による指導で、ビョークをはじめ、出演者に多大なストレスを与えている。メソッド演技法とは、役作りをする為、意識的に発生や仕草をするのではなく、時間をかけ素の自分に役柄を染み込ませるやり方である。この演技法は賛否が激しく、役者は自身の内面を深く掘り下げるため、過度なストレスにより、精神的障害を負う者も少なくないと言われいる。
トリアーの代表作の多くが女性が虐げられた映画である。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』では、ビョークはこれでもかと、哀れな女を演じている。悲劇性のみならず、後味の悪さも最高だ。ミュージカル映画の体裁はあり、ミュージカルシーンでは色彩やカメラワークも劇的ではあるが、演技者が突如セリフを歌い出す様なものではなく、それは、あくまで現実ではない幻想の世界であり、映画のリアリティを高めている。
哀れな女を演じたら天下一品のエミリーワトソンが半身不随の夫の願いを神に込め、何人もの男に体を晒す様を描いた『奇跡の海』。
鬱三部作の最終作で、色情を競う女の50歳までの交情の旅を描いた『ニンフォマニア』などなど、語りたい作品は多くあるが、いずれはバイオグラフにまとめたいと思う。