基本的に生まれついての口下手を自負しているので、話の上手い人を見ると感心するやら憧れるやら。
昨日、お客さんの20周年記念というパーティーがあって出席させて頂いたんだけど、漫才のオール巨人さんもいらしてた。
プロだから当たり前なんだけど、とにかく話が面白い。話の途中に伏線がいっぱい敷いてあって、それが雪崩のようにオチに向かうというお手本のような挨拶だった。わずか7~8分の挨拶だったのに、ずっと笑いっぱなしって感じでタダでプロの芸が見られて得した感もあったんだけど、その後自分も挨拶せなあかんかったから、あんまり盛り上げられると後が辛いんですけど…という恐怖感も出つつ、自分の番は安全運転第一で特に面白い小ネタも挟まず、無難な挨拶で済ましてしまった。ちょっと悔しい。
大勢の人前で挨拶するっていうのはあまり緊張することないんだけど、初対面の人と話すのはヒジョーに苦手で口ごもってしまう事がよくある。
学生時代の友人なんかは僕がそういうタイプだという事を知ってるから、某メーカーに入社した時に営業に配属になったと知って驚いてた。そんな事できるタイプじゃなかったからね。
そんな口下手な僕が、曲がりなりにも営業という仕事をしてきのには多少の努力が必要だったんだけど、『自分は営業に向いてないのでは…』なんて思ってる人たちの為にやってきたことを書いておこう。
入社後2か月の研修で(今はもっと長いらしいけど)担当をつけられて廻り出したんだけど、とにかく話すことがない。先方の担当者や社長さんの前でもじもじしてるだけで会話にならない。用事が終れば逃げるように帰ってた。ほんまに俺って営業に向いてないな…と思ったんだけど、とにかく配属になってるし、いずれ親の会社に戻る事を考えたら営業できない訳にはいかないしと思いなおして、作戦を考えた。
基本的に機転を利かせて面白トークできる人間ではないので、『今日の話題』を3つ選んで手の平に書いておいて、とにかく一軒に付き3つの話題を振ろうと決めた。ほぼ棒読みだったろうけどとにかく何かの話に食いついてきてくれるのを願ってた。
これがまた優しいお客さんが多かったのか、結構乗ってきてくれたんやねぇ。中には、へぇとかふーんで話が終ってしまって、またもじもじしながら「…ではまた」とかって逃げたこともあったけど、なんとか少しは話ができるようになった。
そこで支店の先輩や他社の営業マンを観察してみると、案外、話の上手い人がトップセールスって訳ではない事に気付いてくる。話の上手い人はそこそこはやるんだけど、『トップセールス』って呼ばれる人はどちらかというと口数少ないタイプに見える人の方が多いように思う。
結局のところ、信頼感というか、いかに客の事を考えてくれてるかという所に尽きるんじゃないかいなと思ってる。もちろん営業マンは数字だしてナンボなんで売上上げないといけないんだけど、農業と一緒で畑に種を植えて育てるという作業がないと、できたものを刈り取っていくだけだったら信頼されないと思うんやね。信頼関係さえ作っておけば、あとはどうにでもなる。小マシな営業トークなんていらんってことです。
真面目そうで誠実そうに見えるという事に関しては自信があるので(あくまで見えるだけですが)、そこをアピールしていけばいいんや~って事だと自分に関してはですけど思っているのです。
あなたの為にこんな情報を持ってきました、こうした方がもっと良くなるんじゃないですか、とかとかアドバイザー的に話してあげると中小企業の社長っていうのは自分もそうだけど嬉しかったりする。意外とそんな事言ってくれる人いないから。
今でも新しいお客さんと話す時には緊張するんで、いくつか話のネタを頭の中で整理してから会う事にしてる。さすがに、もう手には書かないけど。でもやっぱり話が上手で場を盛り上げれる人にはちょっと憧れがあるけどね。