あぁ、もうちょっとでこの紀行文も終わりだから書いちゃおう。
その4でマルティニークラムの蒸留まで書きました。その続きです。
他の蒸留酒と同じで樽に入れて熟成させます。
今回見た中で最も手の込んだこと(というかお金の掛ること)をしていたのはJM蒸留所でした。
何しろ、あのくそ暑い場所でWAREHOUSEにエアコンを入れてます。
もちろん涼しい方が熟成もゆっくりになり時間もコストも掛るのですが、それがJMのこだわり。ゆっくりと熟成させてこそ樽の妙味が出るとのことでしょう。それは賛成。他の地域のものでも、ラムを樽ごとイギリスに持って行って寝かせたりすることがありますが、そっちの方が綺麗な上品な味になってるもんね。
樽の種類は色々で、アメリカのバーボン樽やコニャック樽、ヨーロピアンオークの大樽を使ってる所もあった。他のところと違うのは、アッサンブラージュ用じゃないかと思うような大樽を熟成に使ってるという事、またネイソンなどは1年ごとに樽の種類を変えて詰め直し、原液に複雑さを出すよう意識しているとのこと。
この過程を見てて思うのは、基本的にマルティニークの人たちは『ラム・ブラン』をこそきちんと作りたいのであって、熟成させたラムは本土や外国の要望で造ってるだけなのではないかという事。
実際のところ、あんな暑い所で、熟成させたお酒というのはあまり飲む気にならない。
ちょっと焦げた感じなどが邪魔に感じる(現地で飲むとですよ)。
ジャマイカなどでもそうですが、現地の人たちはオーバープルーフと言われる度数の高いホワイトラムをガンガンいってる。それぞれの宗主国出身の白人が、熟成させたものを何かで割ったりして飲んでるだけだった。
その方が気候風土に合ってるんやねー。
樽を使ってるのもフランスやイギリス、スペインなどの旧宗主国が使ってるからそのままやってるだけで、本当に合うか合わないかの問題で選んではないように感じるのですよ。
例えば、沖縄の泡盛が甕で寝かせるように、また九州の芋焼酎や麦焼酎が基本あまり寝かせないように(最近は寝かせたのも沢山ありますが)、暑い地域では中を焦がした樽というのはベストマッチではないのではないかとも思ったのです。
つまり樽の影響をあまり受けない大樽で落ち着かせた『ラム・ブラン』こそがラムの真髄ではないかと思うのです。
(樽にドライフルーツやら何やらぶち込んで甘く味付けした他地域のラムがおいしく感じるのでは甘さで中和されるからではないでしょうか)
JMなんかは樽の中を見せてもらいましたが、かなり激しくチャーしてます。
エアコン掛けてるからそれくらいでもいいのかもしれませんが、ちょっと焼き過ぎでは・・・という気もします。容量が大きすぎて、写真が載せれないのが残念です。
まぁ、そういう訳で特にマルティニークラムでは『ラム・ブラン』をこそ、味わうべきだ!というのが本日のオッサンの主張です。
ご静聴ありがとうございました。
気分転換にマルティニーク島の後に行ったマリーガラント島のビーチの夜明けの様子でも見て頂いて、くどい話を忘れてください。
さようなら。
きれいだ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
