元々は入れ物がなかったからというだけの理由でウィスキーは樽に詰められていた訳だが、それが味にもたらす影響の大きさを発見し最近ではかなり研究が進んできている。
樽へのこだわりで有名なのは、グレンモーレンジのDr.ビル・ラムズデンがすぐに頭に浮かぶ。
選りすぐりのアメリカンオークの中から一番いい部分だけを使うという『アルチザン・カスク』のこだわりだ。
昨日、サントリーの『響12年』新発売記念セミナー&パーティーに行ってきた。
このウィスキーの個性的なところは、なんといっても梅酒樽後熟したモルトを使っていることだろう。
口に含んだ時のアタックが非常に優しく女性的で、柔らかな酸と甘味がキュートな魅力を与えている。
女性的と言ってもローズバンクなどで感じるような少女っぽさではなく、20代後半の女性が浴衣を着て微笑んでいるような印象のウィスキーだ。
例えが良くないかもしれないから補足しておくと、若々しい感じというよりは適度に熟成感を感じさせながらも梅酒樽から来るのであろう和的な印象と可愛らしさが加わっている。
17年物とはかなり雰囲気が異なるが、魅力的なウィスキーであることは間違いない。
後半のパーティーの時に首席ブレンダーの藤井敬久氏と話した。
梅酒樽は30年以上使った古樽をリチャー
して使っているそうだ。
それも焼き過ぎると木の影響が出過ぎるので弱目にチャーしているそうだ。
しかもそういう樽は数が少ないそうなので、初回ロットはいいとして、2回目以降はどう確保していくかも問題になる。
200年以上の木を樽にするときでも、10年~15年の部分と150年くらいの部分とではかなりの差ができるという。そういった研究もされているとの事だった。
ウィスキー復権が言われる昨今なのでこの機会に大きく伸ばしていきたい
ものだが、(酒屋向けのセミナーだったので当然酒屋ばかりなのだが)帰りのバスの中では相も変わらず条件の話やら価格の話やらばっかりで情けない限り。誰も藤井さんに話を聞こうともしないのにはホントに呆れる。自分たちが取り扱う商品なのに、興味ないなら辞めちまえ!
またまたプリプリ怒りつつ
帰った昨日であった。
