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いいサンドの日

サンドアートのステージに行って参りました。


2月のホールコンサート以降、久々の生ライブ。


指先を使うこのパフォーマンスは

緊張しては描く事ができません。


高ぶる気持ちを抑え

深い絨毯敷きの長い廊下を歩きながら

1.2.3.4…心を沈め

会場の大きな扉が開くのを

ゆっくりと深呼吸をして待ちました…。




場所は赤坂プリンスクラシックハウス


ご依頼頂いたのは

丸安毛糸株式会社

65周年記念パーティーでの

オリジナル作品の実演でした。



きっかけは…


ヘアサロンの入社式で披露したサンドアートを

Facebookで見かけて

自分のパーティーでやってもらいたい!」

と、約5年間

ずっと熱望し続けてくれていたそうです。

それは生まれた子供が2回目の七五三を迎える年数です。


丸安毛糸株式会社、岡崎社長。

東京でたった一軒となった糸(ニット)を作る会社の社長さんでした。


出会いの橋渡しをしてくれたのは、私の独特なヘアスタイルを作ってくれている銀座EGOのオーナー吉田健さんでした。


一年前にご依頼頂いてから

今年は歴史に残る激動の年となりました。

止むを得ず縮小になったとはいえ

こうして無事に行われた事は

奇跡のような事でした。


その影には、岡崎社長の苦渋の判断や会場の協力

ご来場者様の理解と協力あっての事だと思います。


作品を作る為のインタビューでは

社員は家族。会社は居心地の良い場所であって欲しいし、家のような温かさが必要だと

言われていた岡崎社長。


独特なデザインの社屋…


(社屋完成当初 小さかったぶなの木は…)

(今ではこんなに大きくなりましたお願い)

話すたびに

「うちの社員たちが、うちのみんなが」と

自分ではない主語を多く使われていた事がとても印象的でした。

きっとこの会社は、皆さんで作っている会社なんだなと感じました…。


「ここのみんなは、ニットを愛している人が集まっているんです。その愛するニットを世界中の人に愛して欲しい。」

何度も何度も繰り返し言われていました。


そして、その

大切な人たちへのプレゼント。

それがサンドアートでした。


思いを込めて

11つリアルな思い出やエピソードを

ちりばめてゆきます。


(初代丸安の看板)


(社員の方が手作りしたステンドグラス)


(社長の小さい頃?こっそり入手ウインク)



(ロゴは丸安のMと3本の矢と八の末広りと山。今では3世代)


(社員と来るたびにおとずれて夕日を見たという、フィレンツェ アルノ川ポンテヴェッキオ)


(社員が社員を称えるMVP賞のお祝い)

※写真は全て取材時の撮影と、HPや社長のSNSからこっそり拝借いたしましたウインク



次は70周年ではなく100周年を祝うんです。

その時は、次の世代やここにいる社員たちに実現していって欲しい。

例えそこに僕はいなくてもいいんです。どこかで見守れたら嬉しいけどね。

嬉しそうに話していました。


そして、インタビューの最後には

こう語られました。


糸を売ると書いて

「続」って書くでしょ。

だから、日本でたった一軒になっても

僕らは糸を売り続けていこうと思ってるんです。と。


そんな素晴らしい会社の晴れの日に

お届けしたサンドアートです。心を込めて。

どうかぜひご覧下さい。




サンドアートCave