先日、またリエさんが東京に来てました。今回も前々からメールをくれたので、スケージュールを合わせてご飯を一緒に食べれたらと思ってたんですが、僕の予定がうまく調整できず残念ながら会えませんでした。でも、ちょうど満開の桜を愉しめたようで何よりです。中目黒は、また凄いことになってますねぇ。


東京ツアーの様子を、後日メールで教えてくれたんですが、今回は都内の家具屋さんをイロイロ見て回ったようです(リエさんはインテリア・コーディネーター)。メールの文章の中に、


ある店で、北欧の一流デザイナーの家具を見れたのは良かったけど、一流の家具を置いてても、スタッフは一流じゃないんだな、と感じた出来事があった・・・


っていう内容があって、「わかるわー」と共感してしまった。


僕も普段けっこう思う事あるんですよ。そういうの。


そういえば先月のホワイトデーの時に、近所へクッキーを買いに行った時も思った。

一流かどうか僕は知らないですが、そこは週末ともなると、とにかく行列ができるような人気スイーツの店。そういう店には、次から次へお客さんがやって来るから、なんか店員が調子に乗ってる感じがするんですよ。愛がないと言うか。あくまで主観ですが。


僕が買いに行ったその日も、ホワイトデーの2日前という事もあって、なかなかの混み具合でした。

でもスタッフ(臨時かな?)もたくさん居て、手際良くレジで会計をサバいているわけです。次から次へ。


で、僕の番。

いろんなクッキーを、けっこう細々買いました。バレンタインのお返しなので、一人あたり同じ内容で、人数分のセットをわかりやすく小分けにしてレジ台に置きました。忙しいところ面倒かけて申し訳ないけど、ごくごく簡単に、個々のラッピングをしてもらうつもりで。

しかし、その日のレジ担当の女子(若いけど、それなりに長いこと勤務してそうな雰囲気。想像だけど)は、ラッピングについては一切聞かず、大きいビニール袋に商品を全部入れて、普通に会計しようとしたんです。


ちょっと待ってください、と。


コレ全部、自宅用だと思いましたか?


僕が、そんなにクッキー好きの、甘党に見えますか?


いや、実のところ甘党ですよ。でも2日後は何の日ですか?


ホワイトデーですよ。


あなた達の仲間も、それに備えて臨時出勤してるじゃないですか。


店内も、売上げも、お祭り騒ぎじゃないですか。


このクッキー達は、誰がどう見ても、プレゼント用でしょうが、と。





僕は広い心で考えた。

あまりにも忙しいから、マニュアルとばしちゃったのかな?



「あの、簡単で構わないので、ラッピングをお願いできないでしょうか?」

もしくは、ラッピング用のビニール袋とか一緒に入れといてくれたら、家で自分でやるけどっていう感じ。


すると、女子はラッピング用のビニールにそれぞれ入れ始めた。参考までに、この時の店内の状況を解説すると、別にレジに列が長々と続いてるわけでもなく、スタッフがテンパる要因はどこにも無かった。て言うか、たがだか20坪ぐらいのフロアにスタッフもいっぱい居るから(レジ2人体制でしかも数カ所)、ノー・プロブレムとしか思えなかった。


で、クッキーを個々にビニールに入れ終わると、「お待たせ致しました。お会計が・・・」


ちょ、ちょ、ちょっと待った。


透明のビニールに入れたら、プレゼント完成ですか?


リボン的なモノは付けないんですか?


ラッピング用の、リボン的なシール的なモノがこの店には無いんですか?


いや、ありますよ。


常備されてるのを知ってるんですよ。ランクに合わせて、いろんなレベルのラッピング・ツールが入ってるでしょうが。ほら、そこの引き出しの中に。この間のレジのお姉さんは、ちゃんと付けてくれたから知ってるんですよ。


というか、あなたはこの、透明なビニールに入っただけのクッキーを受け取って、嬉しいですか?


オシャレさとか、綺麗さとか、そういう要素ゼロですか?






いや、ほんと。この娘の感性を疑いました。

100歩譲って、いつもはちゃんとデキてるのかもしれない。たまたま、この日は調子が悪かったとか。店が忙しすぎたとか。

しかし、そんな事は、ゲストには関係ないわけです。

たまたま今日は忙しくて、サービスが行き届かずゴメンナサイ。 矢印これは店側の勝手な都合です。


まさに一期一会です。

店側にしてみたら、100万人分の一人かもしれないけど、ゲストにしてみたら、その1回がすべて。

たった1回の善し悪しで、すべての評価が決まってしまう。だからサービスは、常に手を抜いてはいけないんです。



って、そんな事を、睡眠時間を削って熱く語っているのは何故だろう?


春だからか。



朝から披露宴の仕事があって早いんで、寝ます。