秋晴れのランチタイムに一行が訪れた今回のレストランは、白金高輪『ラシェットブランシュ』
さっぱりとした味わいのソーヴィニヨン・ブラン(ミネラルを強く感じる個性的な味わいの銘柄)をボトルでオーダーして、まずはアミューズ。焼きたての温度。
秋から冬にかけて、あったかい温度をちゃんと感じられる料理には、やはり癒され、美味しく感じますね。
少し話が脱線しますが、一流のホテルは立食ビュッフェでも、料理はもちろん、料理ボードにセルフサービスで置くお皿の温度にまで、ちゃんと気を配ってます。HOT料理用のお皿は、ギリギリまでウォーマーで温めてるんですね。オードブルやデザートは、直前まで冷蔵庫で冷やしているし、温かい料理は、最後まで加熱していて(フードボードに置いてる間も、固形燃料などでずっと。基本的にコレはどこでもやってますが)冷めることはありません。こういう温度へ気配りって、レストランの感覚では当たり前なんですが、例えば100名、200名、それ以上の宴会だったりすると容易ではないんですね(そもそもサーブのスタイルがまったくの別物だし)。
実際、ほとんどの会場は、宴会だからって事で、いろんな部分を妥協しちゃってたりします。
一般的に、会場ドアオープンの前に、フードボードの料理はすべてセットUPっていうのが当たり前で、ドアオープン~開宴~挨拶~乾杯発声~なんやかんやあって、ゲストが料理を食べる頃には、オードブルは室温に30~40分以上(もっと長いケースもあり)放置状態。進行のスムーズさを考えると、しょうがないっちゃあしょうがないんですが、このへんのタイミングだったりポリシーは、ホテルによって様々ですね(抜け目なくチェックしてます。ちなみに一流ホテルは、開宴の時間にタイミングを合わせるのではなく、料理スタートの時間をちゃんと設定してセットUPする徹底ぶり)。理想を追求すればするほど、スタッフの高度な能力が必要になるので、落としどころを無難に設定しているのがほとんどですが、「ここまで可能なんだ」っていう発見もたまにあるので面白いです。
まぁそのへんの話はまた今度にして、オードブル。
秋刀魚。
牡蠣。
どちらも、本当にシンプルな旨さ。でもメインの食材に、抜群に合う脇役の食材だったり、調理法を加えてるんですよね。ほど良く。これはプロの手口に違いない。
ちょうど、白ワインの2本目をオーダーした頃(これまた個性的な風味のシャブリ)に、ポワソン。太刀魚ですよ。これには皆、やられました。
定番のフルコースに飽きてる人がもし居たら、きっとジーンと心にしみる美味しさです。太刀魚ってこんなに美味しいんだね、って驚かされます。
ゆっくりと料理は進んでいき、赤ワインの良いチョイスに満足している頃('99 ヴィンテージのボルドー・オー メドック。ちょうどよい熟成感。少し枯れてる古いニュアンス好きなんです)に、ヴィヤンド。
ジューシーで旨味たっぷりの白金豚。
もしくは、ふんわりと溶けるように口の中で崩れる牛頬肉。つけ合わせの、根セロリと人参のピューレも感動の美味しさ。
そして至福の時間。胡桃や無花果などの旨味を最大限に生かしたデザート。
それぞれ本当に素晴らしかった。
今回のコースはトータル的に、季節感たっぷり。このレストランに来れば、一年中ずっと楽しめるに違いない。四季を感じつつ、旬の新鮮な感動を味わえそう。
飾らない一皿一皿で、派手さは無いんだけど、とにかくジーンとくる美味しさ。「余計なものは抜きにして、とにかくこの素材の旨味を噛み締めなさい」って言われてるような、ある意味で強い印象を受ける料理でした。この感じ、僕はとても好きです。
今回、参加したメンバー。
エビサワ部長のおすすめは、毎度ハズレ無し。
サービスもとても心地よいし、本当にいい店だなぁ。
この後、恒例のシャンパン飲みたい病が発症。
屋外で乾杯した後、長い夜のはじまり。
つづく・・・
さっぱりとした味わいのソーヴィニヨン・ブラン(ミネラルを強く感じる個性的な味わいの銘柄)をボトルでオーダーして、まずはアミューズ。焼きたての温度。
秋から冬にかけて、あったかい温度をちゃんと感じられる料理には、やはり癒され、美味しく感じますね。
少し話が脱線しますが、一流のホテルは立食ビュッフェでも、料理はもちろん、料理ボードにセルフサービスで置くお皿の温度にまで、ちゃんと気を配ってます。HOT料理用のお皿は、ギリギリまでウォーマーで温めてるんですね。オードブルやデザートは、直前まで冷蔵庫で冷やしているし、温かい料理は、最後まで加熱していて(フードボードに置いてる間も、固形燃料などでずっと。基本的にコレはどこでもやってますが)冷めることはありません。こういう温度へ気配りって、レストランの感覚では当たり前なんですが、例えば100名、200名、それ以上の宴会だったりすると容易ではないんですね(そもそもサーブのスタイルがまったくの別物だし)。
実際、ほとんどの会場は、宴会だからって事で、いろんな部分を妥協しちゃってたりします。
一般的に、会場ドアオープンの前に、フードボードの料理はすべてセットUPっていうのが当たり前で、ドアオープン~開宴~挨拶~乾杯発声~なんやかんやあって、ゲストが料理を食べる頃には、オードブルは室温に30~40分以上(もっと長いケースもあり)放置状態。進行のスムーズさを考えると、しょうがないっちゃあしょうがないんですが、このへんのタイミングだったりポリシーは、ホテルによって様々ですね(抜け目なくチェックしてます。ちなみに一流ホテルは、開宴の時間にタイミングを合わせるのではなく、料理スタートの時間をちゃんと設定してセットUPする徹底ぶり)。理想を追求すればするほど、スタッフの高度な能力が必要になるので、落としどころを無難に設定しているのがほとんどですが、「ここまで可能なんだ」っていう発見もたまにあるので面白いです。
まぁそのへんの話はまた今度にして、オードブル。
秋刀魚。
牡蠣。
どちらも、本当にシンプルな旨さ。でもメインの食材に、抜群に合う脇役の食材だったり、調理法を加えてるんですよね。ほど良く。これはプロの手口に違いない。
ちょうど、白ワインの2本目をオーダーした頃(これまた個性的な風味のシャブリ)に、ポワソン。太刀魚ですよ。これには皆、やられました。
定番のフルコースに飽きてる人がもし居たら、きっとジーンと心にしみる美味しさです。太刀魚ってこんなに美味しいんだね、って驚かされます。
ゆっくりと料理は進んでいき、赤ワインの良いチョイスに満足している頃('99 ヴィンテージのボルドー・オー メドック。ちょうどよい熟成感。少し枯れてる古いニュアンス好きなんです)に、ヴィヤンド。
ジューシーで旨味たっぷりの白金豚。
もしくは、ふんわりと溶けるように口の中で崩れる牛頬肉。つけ合わせの、根セロリと人参のピューレも感動の美味しさ。
そして至福の時間。胡桃や無花果などの旨味を最大限に生かしたデザート。
それぞれ本当に素晴らしかった。
今回のコースはトータル的に、季節感たっぷり。このレストランに来れば、一年中ずっと楽しめるに違いない。四季を感じつつ、旬の新鮮な感動を味わえそう。
飾らない一皿一皿で、派手さは無いんだけど、とにかくジーンとくる美味しさ。「余計なものは抜きにして、とにかくこの素材の旨味を噛み締めなさい」って言われてるような、ある意味で強い印象を受ける料理でした。この感じ、僕はとても好きです。
今回、参加したメンバー。
エビサワ部長のおすすめは、毎度ハズレ無し。
サービスもとても心地よいし、本当にいい店だなぁ。
この後、恒例のシャンパン飲みたい病が発症。
屋外で乾杯した後、長い夜のはじまり。
つづく・・・