忍城（２００３年３月１７日）

２週間ぶりのロードバイク出動です。
季節はすっかり春めいて利根川自転車道もこの通りです。

殺風景だった土手の斜面は一面の菜の花の黄色で彩られています。

タンポポもしっかり咲いていました。

ここはお馴染みの妻沼グライダー滑空場。

本日はグライダーの数が多くひっきりなしに離陸と着陸の様子を見ることが出来ました。

グライダーの機体はいつ見ても美しいと思います。
強度を保ちながら極限まで空力と軽量化を図ったデザインは惚れ惚れします。

ちょっと撮影するつもりが１５分ほど足を止めてしまいました。
本日の目的はグライダーではなくて行田の忍城なので道草はほどほどにして出発です。

８kmほど進むと行田サイクリングセンター。
ここで利根川自転車道を外れて行田市街地へと向かいます。

行田サイクリングセンターと言えば　・・・　このニャンコ。
本日もいましたよ。

いつもなら足下に擦り寄ってくるのですが　・・・　本日はお取り込み中。
アオダイショウと遊んでいました。

蛇に睨まれたカエルならぬニャンコに睨まれたアオダイショウ。
冬眠から目覚めて地上に出たとたんにやんちゃニャンコと出会ってしまったのは
大誤算でしょう。
アオダイショウは必死に口を開け尻尾を振って威嚇していました。

ニャンコがネコパンチを繰り出すのを待っていたのですがその様子なし。
先を急ぐとうちゃん、いつまでもこのコンクラーベを見ているわけにもいかず
これ以上の道草は禁物と出発しました。

そしてたどり着きました。

かつての忍城の本丸跡には行田市郷土博物館が建てられています。
忍城　・・・　映画「のぼうの城」の舞台となった城ですね。

築城は１４７８年頃と伝えられる城で、豊臣秀吉の北条攻めで石田三成の水攻めにも
落城せず北条方の城で唯一落城しなかった城です。

御三階櫓。

忍城には天守閣はなく江戸時代になって御三階櫓が建てられましたが明治の初めに
取り壊されました。
現在のは鉄筋コンクリート作りの模擬建造物です。

東門、これも復元らしいです。

鐘楼、これも復元。

藩校「進修館」の表門とつたえられている門で移築・復元したもの。

冠大門。

現在の復元・移築建造物は本来の位置とは無関係に建てられています。
江戸時代までの忍城は沼に浮かぶ城だったようでその面影を今は見ることができません。

本丸土塁は当時のままなのであろうか？

そして真っ赤な偽物　・・・　じゃなくて赤い甲冑の武者登場。

一瞬、ヘルッメットの代わりにこの兜と面でサイクリングロードを走ったらとの思いが
よぎりました。

行田市郷土博物館の敷地はそれほど広くなく一回りしたら昼時となり、腹が減っては
帰宅はできぬと２００mほど先の水城公園で行動食をとることにしました。

水城公園の中心部でB級グルメ行田名物「ゼリーフライ」の店を発見。

名前だけは聞いていたもののまだ食べたことはありません。
これは行くしかないでしょう。
１個６０円也。

おからとジャガイモをメインに野菜を少々入れ、油で揚げてウスターソースをかけて
出来上がりです。
「ゼリーフライ」の名前の由来は幾つかあるようで、とうちゃんが聞いたのは
小判のような形から銭の形をしたフライというのが訛ってゼリーフライという説です。

小判とはいえ高額金貨は銭とは言わないでしょう。
銭といえば銭形警部　・・・　じゃなくて銭形平次（若い人は知らないだろうなぁ）。
銭形平次が投げる寛永通宝なら銭と呼ぶにふさわしい。
丸い形に四角い穴があいているならピッタリの名称だと思いながら食べてみると　・・・　
腹は空いているはずなのに　・・・
好き嫌いは無い方なのに　・・・
１個にしとけばよかった（行田のみなさん、ゆるしてたもれ）。

腹ごしらえを終えて帰宅の途につくとうちゃん、水城公園の手前で見かけた蒸気機関車を
撮影。

今回の城巡りも撮り鉄モードのスイッチが入ったようで、それならもよりの秩父鉄道の
駅も撮らねばなるまいと行田市駅へ寄り道。

なんじゃこりゃ、寄るほどでもなかったです。

予定外の道草、寄り道をしたのでここからは一気に帰宅。

タイヤとホイールの汚れを落としたところにマリララ登場。
縁台の上をウロウロ、ソワソワと落ち着きません。

まっ、これが目当てなんですけどね。

そこはガッテン承知の助、少しじらします。

その上手をいくのはマリーです。

先月までは閑古鳥が鳴いていた利根川自転車道ですが暖かくなりローディーの数が
いきなり増えました。

本日の走行距離は９５km、ゆっくり走るつもりで出かけたのに　・・・
前に人を見ると追いかけ、追い越したくなる習性があるとうちゃん。
今夜は夜中に足がつるでしょう。