実母がたった今、亡くなったと
病院の実姉から
電話をもらった、あの夜
あのとき
私が真っ先に思ったことは
「ああ、もう褒めてくれる人は
いないのだなぁ」
でした
それほど、私はこの歳になっても
もう、いいおばさんだというのに
実母には
まだまだ
褒められたかったのだなぁと
あとからそれに気付いて
なんだか切なくなりました
一番、この世で褒められたかった人
それが実母でした
承認欲求は結局
満たされることはなく
終止符をむかえましたが
それでも、この先も
生きていく日々の中で
これをしたら
母に褒められたかな?
と、
空を仰ぐ
いつまでも娘の
私がいるんだろな