大学の時、私は、彼が大好きだった

 

好きで好きで苦しかった

 

好きって言ったことはなかったけど、彼は知っていたと思う

 

彼は、多分、そんなに好きなら、一回ぐらいさせてくれるだろうって思ったんだと思う

 

たまたま、帰る時間が一緒になった時に、駅まで送るよって言ってきた

 

そのまま夕食を食べに行って、家に来ない?って誘われた

 

嫌とは言えなかったけど、行くとも言えなかった

 

戸惑う私に、彼はキスをした

 

でも、そのまま帰った

 

20年ぐらい経ってから、その時の話になったことがある

 

あの時、本当は何考えてた?

 

あの時、どう思ってた?

 

あの時、あの時、って話で、盛り上がった

 

私たち、なんだかんだずっと一緒にいるね

 

彼は、なんだかんだで、自分たちは運命だよねって言うけど、

 

どんな運命なんだろうね、永遠に本命にならない都合のいい女ってことかな

 

彼は、自分のことを好きでいてくれる人が近くにいて、心地いいのかな