今年の春に、板谷駅で「E3系つばさ」を撮影しました。
その時に気になる鉄の枠組みが写っていました。
板谷駅へ38‰を登る「E3系2000番台つばさ」

カーブを登って板谷駅に向かってくるつばさの上に、古く錆びついた枠があります。
枠組みを通過する「E3系1000番台つばさ」

今は、何の意味もないと思われる、この枠は何のためにあったのか?
気になる所でした。
今回CRWで板谷峠の車両を再現すべく、資料集めをしていました。
その中で、この枠のヒントになるのでは?と思える写真を見つけました。
その写真がこれです。1937年(昭和12年)板谷駅

(トレイン増刊 1983年5月発行・グラフ板谷峠より) 写真:根本茂
少し見づらいですが、つばさのアップとほぼ同じアングルにするとこのようになります。

ちょうど枠の部分にかんたんなスノーシェッドがあります。
この時は、単線なので、複線になった時に大きなスノーシェッドに換えられ、後に取り払われたものの、ひとつの枠だけが残ったのかも知れません。
なぜ残ったのかまでは判りませんが……。
その事から、確信は持てないものの、この古く錆びついた枠はスノーシェッドの片割れなのかもしれません。
これを機会に、「板谷駅今昔」比較写真を紹介。
昭和11年板谷駅からスノーシェッドの先を行く4110牽引列車を撮影。

(トレイン増刊 1983年5月発行・グラフ板谷峠より) 写真:西尾克三郎
ほぼ同じアングルの今の姿です。

板谷駅へ進入する719系普通電車。
スイッチバックは廃止され、板谷駅は電車前方のスノーシェッドの中に移されました。
かつては板谷駅への引込線があった場所の一部は旧駅から新駅への歩道になっています。
歩道の部分を除けば、昔のまま残っているといっても過言ではありません。
引くと、昔のままのスノーシェッドと、スイッチバック時代に使われた場内信号がそのまま残っています。

板谷峠は、まもなく厳しい雪の季節を迎えます。
4110やE10が喘ぎながら行き来した険しい道を、今ではE3系つばさが軽快に通り過ぎていきます。かつての人たちが今のE3系をみたら、その軽快さに度肝を抜かれるに違いありません。
CRWでは、Nゲージ&Bトレを使って、
シリーズ【板谷峠今昔】「板谷峠を行き来した車両たち」
の再現企画が進行中です。
きゃばちょこライブラリーから、その当時の資料も併せて紹介していく予定です。
何卒よろしくお願いいたします。