空リンクシェルを自分自身の行動により追放となった彼でしたが、依然としてアイテムが欲しい、ギル(お金)をもっと稼ぎたい、という欲望を持ち続けていました。

とはいえ今や、他の同じ様な活動を目的としたリンクシェルで彼を受け入れようと言う所はありませんでした。彼がどのような経緯で追放となったのかが他のリンクシェルにも知られるところとなっていたからです。

しかし、彼がどんなプレイヤーであるか、ということは何も特定のリンクシェルの人達だけが知っている情報ではありませんでした。

なぜなら、彼は至る所でいろんなことをやらかしていたからです。その活動はヴァナディール内にとどまらず、インターネット上にも及びました。

女性プレイヤーと見るやセクハラを開始し、電話番号やメールアドレスを教えるように強要(これには脅して言う事を聞かせるといった手法も含まれました)思い通りに行かなければ捏造した事件をでっちあげ特定の人をネット上の掲示板等で誹謗中傷、事実ではないことをさも事実であるかのように詐称することすらやっていました。その他にも彼がやってきたことを数え上げれば切りがありません。

1度や2度であれば、一時的な噂程度ですんだかもしれません。しかし、彼はこのような悪事を日常的に繰り返していたのです。

その結果どうなったか。


言わずともお分かりでしょう。徐々にサーバーの大半のプレイヤーに相手にされなくなって行きました。


そのため彼はいろんなリンクシェルを自分でつくることになるわけですが、今からお話しするのはその前後に実際に彼がやっていたストーカー行為の一つです。



彼は同じリンクシェルに所属するある女性キャラクターを好きになりました。

そして彼女がブログをやっているのを知ると入り浸るようになりました。

彼女はろくでもない彼にとって自分に分け隔てなく応対してくれる数少ない(唯一といっていいかもしれない)存在でした。

※彼女の名誉の為に申し添えておきますが、彼女自身は自分から彼にテルしたりコンタクトしたことはなく、彼からやってくるテルに対してきちんと常識の範囲内で応対していたと言うだけの事です。


ある日のブログ主の記事。

タイトル
物思う秋?CATEGORY/雑談

内容
珍しく1人でお出掛けしてきたんだけど。

…はぁ…せつないや。

いろいろあるのです馬

明日持ってく約束のイロイロの準備したら、今日は寝ちゃうかも。
藤木直人をフジキナオトだと思ってた、**でした。
今TVでくりぃむしちゅーの有田じゃない方がフジキナオヒト君って呼んで、初めて間違いに気付いたよ汗



これに対してあの彼がつけたコメント

タイトル
映画

内容
今日FFXIの課金で電子マネー買いに商店街を自転車で走ってたら東映映画の撮影やってました。来年の秋に公開?ワルボロという映画の撮影らしいです。ワルボロの意味は悪くてボロボロという意味だそうなwヤンキー系映画っぽいです。映画の撮影現場を見たのは初めてだったので、じっくり見てきましたw普段は番組ロケの現場みかけることが多いですけどね。毎年お正月には駅伝があるんだけど、生まれ故郷の群馬で毎年ニューイヤー駅伝(TBS系列放送)があります。実家からマラソンコースまでは、さほど遠く無く毎年見に行ってます。




記事とは全く関係のない内容です。
つまりブログ主が何を書こうと関係はなく自分の書きたい事を書いているのです。

最初はこの程度でしたがだんだんと暴走して行きます。



タイトル
爪事件

内容
ちょっとグロテスク的な話を^^;俺がまだ幼稚園の頃かな~?ドアに親指ぶつけたと思うんだけど、親指みたら爪がごっそりと取れたΣ
爪が取れた皮膚は赤くなってて、取れた爪を元に戻したら自然に治ったみたい。

謎のTa氏...aΣ^^; | URL | 2006/10/19/Thu 02:36


タイトル
硝子以外にも

彫刻刀で指切ったこともあるなぁ~。深い傷が出来て血が止まらなかった経験あるw彫刻刀って結構殺傷力あるので注意されたし。

謎のT氏 | URL | 2006/10/20/Fri 06:04


タイトル
彫刻刀

力入れなくても簡単に切れるよ。当時に指切った時は骨が見えそうな位の深い傷だったw
**** | URL | 2006/10/20/Fri 17:24


タイトル
彫刻刀
傷は残らなかった。血はポタポタと(^_^;)
*****| URL | 2006/10/25/Wed 00:43




このようにそのブログ主が好きだからという理由だけで、自分の日記をコメント欄に残すようになる彼。



自らそういう環境を作ってしまったとはいえ、きっとFF11の世界で相手にされない現実から(といっても仮想現実の世界ではありますが)逃避することができた唯一の空間だったのでしょう。


しかし彼の常識を外れた行動がこのまま許される事はありませんでした。