この前の記事で、映画や舞台で見かける家具についてちらっと触れましたが、その絡みで少しお喋りを。
早速ですが、この椅子…どこかで見覚えありませんか?
1920年頃 ビーチ材 \26,250
アンティーク椅子のなかでもかなりポピュラーなもので、「ベントウッド」という名前の代表的な形の一つで実際にお持ちの方もいらっしゃるだろうし、カフェなどでもよく使われていたりするビーチ(ブナ)材の椅子です。
こちらのデザインを世に出したのはトーネットというオーストリア
の会社で、蒸気で堅い木を曲げて形作る‘曲げ木’の技術を家具作りで確立させ、椅子の量産を可能にしたんです。
19世紀の半ばに発表されてから主にヨーロッパの東側で大量に作られるようになり、いまクルスにあるのはこの写真のは1920年頃のポーランド
製。
他にチェコスロバキア製(今はチェコ
とスロバキア
に分かれましたが)などのもあります。
鉄のカーテンが下りる前の豊かな東欧で作られて、その後イギリス
に渡り、それからさらにはるばる遠く日本
に…
なんだかとてもロマンを感じてしまいます。
で、この形…本当に舞台などでもよく使われるのですよ。
私が今年観た「箱舟」という舞台ではドンぴしゃりな同じものが効果的に使われていて、職場でこのベントウッドをみるとつい、舞台の感動まで甦ってきたり。
最近見たミュージカルの小道具にも塗りの違うこのベントウッドが使われていました。
わりに軽いので持ち運んだりしやすいのもあるかな?と思いつつ、ひそかに喜んでしまっているのです。
このベントウッドは無駄のないフォルムも素敵ですが、座る座面も素敵なものが多いです。
エンボスされた柄が優雅ですね
凹凸は座っても全然、身体にひびかないのでご安心を。
街中のレストランやカフェ、または舞台や映画でこの椅子のお仲間を見かけられたら、ちょっとこのお喋りを思い出していただけたら嬉しいです
FROM K

