みなさんこんにちは、ツバキです
およそ1年ぶりの久々更新になります
今回はパキプスとデカリーについて、つらつらと…
主に取り上げるのはこの2種の小株の見分け方についてです
まずパキプスとデカリーとはなんぞや?については本筋から逸れるので割愛します
前提として、パキプスは高価、デカリーは(パキプスと比べるとだいぶ)安価ということを知っておいてください
今回この内容を書こうと思った理由としては、某オークションで「明らかにデカリーと思われる株」を「パキプス」として出品しており、それに入札もあったのを見かけたからです
コーデックス界隈に限らず、植物界隈ではこういう詐欺行為にも等しいことが割とよく行われています
もちろん騙す人が悪いんですが、私たち買う側も出品者の情報を鵜呑みにするのではなく、自らの知識でしっかりと判断することが必要です
とはいえ、パキプスとデカリーは非常に似た外見をしています
現地株のように大きく育ったものなら比較的見分けやすいですが、小さな実生株や根挿し株はかなり難しいです
しかし、次に説明する2つのポイントを押さえておけば「ある程度」は見分けることができます。
ポイント① 枝の形
結構有名な見分け方ですが、日頃からオペルクリカリアを見慣れていないとやっぱり難しいと思います
パキプスはジグザク、デカリーはスラっとした形になります
こちらの2枚がパキプスの枝です
左は実生株でまだほとんど枝が伸びていませんが、ジグザグになりそうな片鱗がありますよね
右は現地株で、非常にわかりやすくジグザグしています
まだ小さい株のうちは枝がそれほど伸びていないので、パキプスらしい枝の特徴はわかりにくいです
しかし、小さくてもやはりジグザグしているのです
次にデカリー
パッと見た感じではほとんど一緒に見えますが、比べてみるとあんましジグザグしてないですよね
ポイント② 葉の形
これは①ほど有名ではないですし、確実性も劣りますが①と合わせて判断することで精度がより上がるのではないかと思います
見た感じ、枝よりもさらに見分けにくいですが、よく観察すると右の葉の方が全体的に丸っこいですよね
さらに、葉柄という部分(ググってください)も右の方が少し丸みがありふっくらしているように見えます
ちなみに、左がパキプス、右がデカリーです
ただし、この見分け方は上にも書きましたが精度はそこまで高くないです
理由としては、「個体差」があるからです
正直なところ、葉が丸っこいパキプスもありますし、そんなに丸くないデカリーもあります
ですので、どうしても枝だけでは見分けにくいというときに総合的に判断するときの助けにする程度だと思っていてください
以上2点が私が小株を見分けるときに使っている方法です
しかし、それでも見分けがつきにくい株というのはどうしてもありますので、そういう時はまだわからないと諦めましょう
まだ育っておらず特徴があまり出ていないうちは専門家でも見分けがつかない植物がたくさんあります
私たち素人が同定をしようというんですから、そりゃ間違いも起こりますよ
パキポディウムなんてさらに難しいですからね
話がまた逸れるのでそろそろこの辺で…