水曜日、バイトの日。
今日までの3日間、月曜日に現れた彼女がまた来るのか否か、授業中も、予備校でも、ずっとそういった事に関して全く知恵の無い頭で考えまくっていた。
いそいそといつも以上に早く準備を済ませ、開店時刻である七時よりも十分も早くに全て作業が完了してしまい、逆にすることが無くなり、手持ち無沙汰となった。
暇なときにいつもする、ブルーシートとのれんの間にできる三角形の隙間を片目ずつ閉じて見ようとする遊びを無意識の内に始めていると、突然その視界に彼女の顔が現れた。
きたー!内心、感激しているのを咄嗟に隠し、「いらっしゃいませ」と、男子高校生らしい低い声で彼女を迎えた。
「どうも、今日も400円分よろしく。」と彼女は言い、体勢を少し低くしてのれんをくぐり、鉄板の前へと近づいた。
すると、「あ!」と彼女は言って手を口の前に添えた。
「…何ですか?」
「…今日は臭くない」
「…え?くさい?」
「臭くない…この前、香水つけてたでしょ。」
「…!」
僕は驚き過ぎて返事ができなかった。
「こないだはさぁ~入ったものの、すごい香水の臭いといいホルモンの匂いで、気絶しそうになるのをずっと堪えてたんだから。」と口を歪ませて笑う彼女。
なんと、無口だった理由は僕の香水だったのだ。
恥ずかしい、恥ずかしくて穴が有ったら入りたい!そして上から砂をかぶせて欲しい!それ程までに、僕は恥を感じ、実はお喋りである彼女の話を聞いてると、みるみる顔が熱くなった。
「高校生でしょ、君。高校生男子はつくなくて良いよ~香水は。」
「青春!て感じの、そのままの香りが良いんだよ。」
「あれ?大丈夫?何か…顔ほてってない?」
彼女のアドバイスや気遣いまでも、全てが僕にとっては大恥のレッテルを重ね重ね貼られていっている様に感じられて、前以上に彼女の顔を見れなくなり、目が回りそうになった。
そしてその日も、結局一度も顔をまともに見れないまま、彼女は帰って行った。
「もう、駄目だぁ」彼女が帰ったあと、僕は、その場にへたりこんで泣き言を言った。
今日までの3日間、月曜日に現れた彼女がまた来るのか否か、授業中も、予備校でも、ずっとそういった事に関して全く知恵の無い頭で考えまくっていた。
いそいそといつも以上に早く準備を済ませ、開店時刻である七時よりも十分も早くに全て作業が完了してしまい、逆にすることが無くなり、手持ち無沙汰となった。
暇なときにいつもする、ブルーシートとのれんの間にできる三角形の隙間を片目ずつ閉じて見ようとする遊びを無意識の内に始めていると、突然その視界に彼女の顔が現れた。
きたー!内心、感激しているのを咄嗟に隠し、「いらっしゃいませ」と、男子高校生らしい低い声で彼女を迎えた。
「どうも、今日も400円分よろしく。」と彼女は言い、体勢を少し低くしてのれんをくぐり、鉄板の前へと近づいた。
すると、「あ!」と彼女は言って手を口の前に添えた。
「…何ですか?」
「…今日は臭くない」
「…え?くさい?」
「臭くない…この前、香水つけてたでしょ。」
「…!」
僕は驚き過ぎて返事ができなかった。
「こないだはさぁ~入ったものの、すごい香水の臭いといいホルモンの匂いで、気絶しそうになるのをずっと堪えてたんだから。」と口を歪ませて笑う彼女。
なんと、無口だった理由は僕の香水だったのだ。
恥ずかしい、恥ずかしくて穴が有ったら入りたい!そして上から砂をかぶせて欲しい!それ程までに、僕は恥を感じ、実はお喋りである彼女の話を聞いてると、みるみる顔が熱くなった。
「高校生でしょ、君。高校生男子はつくなくて良いよ~香水は。」
「青春!て感じの、そのままの香りが良いんだよ。」
「あれ?大丈夫?何か…顔ほてってない?」
彼女のアドバイスや気遣いまでも、全てが僕にとっては大恥のレッテルを重ね重ね貼られていっている様に感じられて、前以上に彼女の顔を見れなくなり、目が回りそうになった。
そしてその日も、結局一度も顔をまともに見れないまま、彼女は帰って行った。
「もう、駄目だぁ」彼女が帰ったあと、僕は、その場にへたりこんで泣き言を言った。