0306 L1)長❺ | 岩感の正体

岩感の正体

全成俯瞰全

午後雨

終了間際にドラマ。熱き攻防の果てに決着はつかず


チーム力の底上げと若手の台頭にも期待がかかるJリーグYBCルヴァンカップ。Cグループの第1節・名古屋対神戸は、名古屋のホーム、パロマ瑞穂スタジアムで行われた。

両チームとも今季、大幅な戦力補強を行い、チームは変わりつつある。これまでリーグ戦に絡めていない選手も多く、このルヴァンカップでアピールしてリーグ戦の出場につなげたい。

名古屋のスタメンは、明治安田J1第2節・C大阪戦から、相馬 勇紀を除く10人を入れ替え。この大会は、21歳以下の選手を1人以上先発出場させることが決められている。DFの菅原 由勢とMFの伊藤 洋輝が21歳以下の対象選手だ。

対する神戸は、第2節・鳥栖戦から11人全員を入れ替え。21歳以下はDFの小林 友希とFWの郷家 友太の2人。名古屋の菅原、伊藤 洋輝を含め、全員が若手世代の日本代表に選ばれている逸材で、そのプレーぶりにも注目が集まった。

試合は序盤から名古屋がボールを保持し、前に圧力を掛ける形で進む。2分にはFWに入った長谷川 アーリアジャスールのワンタッチのスルーパスを、ディフェンスラインの裏に飛び出した杉森 考起がシュート。しかしDFに当たりCKとなった。

さらに10分には小林 裕紀と杉森が右サイドを崩して突破。シュートコースがないと見て後方に下げると、フリーで飛び込んだ伊藤 洋輝が力強いミドルシュートを放つが、これはわずかにポストの右を通過した。名古屋はここまでほとんど敵陣でプレー。攻守の切り替えが速く、守備でも常に先手を奪って攻撃につなげていた。

しかし19分、神戸は名古屋ディフェンスラインの裏を取った小川 慶治朗が独走。横を走る田中 順也にパスを出すと、田中はGKをかわしてさらに左にパス。無人のゴールに向けて藤谷 壮がシュートを打つが、味方とポジションが被ってしまい、ポストの左に外れ、先制の絶好機を逃す。

名古屋も44分にビッグチャンス。右サイドを小林 裕紀と杉森が崩しクロスを入れると、その跳ね返りを菅原が拾って、左サイドに構えていた金井 貢史に丁寧なパス。しかしフリーで放ったシュートはクロスバーを越えた。

0-0で折り返した後半も名古屋が攻勢を仕掛け、神戸が守る展開。幾度となくチャンスを作る名古屋だが、仕留め切れない。

すると57分、神戸はクリアボールを前線で体を張った小川がキープ。全員が一斉に名古屋ゴールに迫ると、パスを受けた田中のクロスをゴール前のウェリントンが冷静に合わせて、押されていた神戸が先制する。

名古屋は前田 直輝に代えて赤﨑 秀平を、金井に代えて和泉 竜司と攻撃的な選手を投入。すると79分、右サイドからドリブルでペナルティーエリアに進入した榎本 大輝が倒されPKを獲得。それを相馬が蹴り込んで同点に追いついた。

その後も名古屋のペースで進むが得点には至らない。しかし90分、今度は小林 裕紀がペナルティーエリア内で倒されPK。キッカーの相馬は今度は中央に蹴り込んで、名古屋がついに逆転をする。

しかしドラマはここからだった。アディショナルタイム3分、神戸はカウンターからシュートに持ち込む。ここは名古屋GK武田 洋平が二度のビッグセーブで止めるが、クリアし切れずエアボールに。そのボールに飛び込む形で、神戸・三原 雅俊と名古屋・和泉が交錯すると、判定は神戸のPKに。これをウェリントンが決めて、土壇場で2-2に追いついた。

この結果、名古屋と神戸は勝点1を分け合う形で、今季のルヴァンカップをスタートさせた。