ちょっと前に、10年ぶりに友達がやってきました。
近況を聞いていると、とてもじゃないけど、
わたしなら耐えられないストレスです
それでも、夜はちゃんと寝て、毎日、仕事にきちんといっているらしい。
もともとこの人はストレス耐性が強いのか、
わたしなら耐えられないストレスに何度もさらされてきたのですが、
「眠れなかったことはないねえ」(実際、わたしも一緒に旅行に行ったことがあるのですぐに
寝ているのを知っています)。
ストレス耐性体質は、病気にも強いのでしょうか。
彼女と話すといつも、そう思います。
「愚痴ってもしょうがないやん。みんな人生
いろいろ抱えてるのが生きるってことでしょ」と毎回、同じセリフ。
達観しているというか・・・、その心の中を見てみたいと思います。
彼女は、大きな病気をしたことがありません。
中肉中背で太っていないですが、骨格はがっちりしています。
なんとなく、病をはねのける、そんな体形があるのかもしれません。
さて。前置きが変わらずに長い。
今回は、タイトル本のご紹介です。
精神科医の岡田尊司氏の著作。2012年文芸春秋発行。
この本を読もうと思ったのは、
自分が知らないうちに「自分の世界へ入る妄想=マインドコントロール」で
痛みを作っている部分があるのではないか、と思ったからです。
ストレス下にあったとしても、それを彼女のように
うまく受け流せるようになれば痛みを減らせるのではないか、とも考えました。
その答えは出ませんでしたが、
催眠で一時的にしろ、目が見えるようになった女性の事例や
どのような人が催眠にかかりやすいか(占いを信じやすいなどの依存性パーソナリティ)など
が示されていました。
私は、どちらかといえば疑り深いほうですが、
それでも、弱っているときは、何かにすがって大失敗したことも多々あります
(今もそうかもしれんな)。
人間が思い込みによって作り上げてしまう脳内の特殊な”モノ”について
少しだけ、理解できました。
あとがきが印象的です。
自分で選択したと思いこまされている、
まさに「マインドコントロール」されている
今が、そんな時代であることを示唆しています。