皆様、いつもありがとうございます。


今回は、本の紹介です。


タイトル(本の題名)の著者は、”回虫博士”で有名な藤田紘一郎氏。


お名前をご存知ない方でも、

サナダ虫を一時、腸に飼っていらした大学教授、と

いえばおわかりになるのではないでしょうか。

(残念ながら、おなかに飼ってらしたサナダ虫の「サトミちゃん」は藤田氏の暴飲暴食により

全うされたそうです)。


内容は、うつ病をはじめとする心の病は、

食生活や腸の健康状態からきている、と論じた1冊。


加えて、全体を通して、

心の病に留まらず、

食物繊維をたくさんとって腸を元気にすると、免疫が高まり健康になる、ということが

述べられています。


ご専門が、感染免疫学、寄生虫学なので、

ややこじつけの感をいだいたところもありますが、

全体としての流れは、とても納得できるものでした。

健康的な食生活がいかに大事かを、実感させてくれます。


「腸」と「脳」はつながっていて、

脳内物質のセロトニンやドーパミンの前段階の物質は、

「腸」で作られることがわかっています。


ですから、「腸」の善玉菌が不足していると、

セロトニンやドーパミンの前物質がうまく作られない、という

ことです。


さまざまな国で行なわれた実験結果も掲載されています。


たとえば、宇宙飛行士の免疫を血液で調べると、

・打ち上げ前と、大気圏の突入前の2回、免疫力が低下していたこと(やっぱ、ストレスでしょー)


全身性エリテマトーデスの少女に

免疫抑制剤に加えて、肝油とバラの香水を3ヶ月間与えるが、

その後は、抑制剤を3回に1回しか与えず、2回は肝油と香水だけにしたところ、

1年を通してみると、薬は通常の半分しか与えられなかったにもかかわらず

・症状が押さえられた(においが薬投与の条件づけに影響した=人間もパブロフの犬になった?)


というもの。


ちなみに、カゼやインフルエンザで「うつ病」になる理由も現在では、

わかってきているようです。


「ストレスが原因でしょ」と言い、

さまざまな病気のからくりを説明できない医師が多い中、

これを読むと、

そのストレスと病気を引き起こす

仕組みが理解でき、気持ちがすっきりします。


そして、

改めて

「自分でなんとかするぞ!」と思わせる、そんな1冊でした。

とりあえず、ヨーグルト食べよっと^-^。