皆様、いつもありがとうございます。

今回、やや長いです、すみません。


すでに終わってしまいましたが、2月12日NHKスペシャルで

「ここまで来た!うつ病治療」というのをやっていました。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/120212.html

再放送は、

2012年2月16日(木) 午前0時15分~(15日深夜)です。


内容は、アメリカと日本のうつ治療の現状をとりあげたもの。

不安は痛みとの関連が高いので、番組を見てみました。


長く薬の効果が感じられないでいた患者(アメリカ人)の

脳の背外側前頭前野という部分に、

磁気刺激を与え続けたところ

数週間で劇的な回復を見せた、というもの。


効果は7割(確かそんな数字、記憶あいまい)とか。

おでこの横あたりに器具をあて、トントンと磁気を流すものです。

体にメスが入る、ということはありません。


このほか、脳に電極を埋め込んで適宜、電気を流し

不安やうつをなくす方法や、軽いうつには、認知行動療法(治療前後を画像で

比べて脳の血流量の変化を提示)の効果を紹介していました(いずれもアメリカ)。


前頭前野は、脳の前頭葉のさらに前側の部分で、さらに

いくつかに分かれて名前がついています。

少し前のNHK「ためしてガッテン」では、

前頭前野の中の、背内側前頭前野について

http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120111.html

http://ameblo.jp/cattact2011/entry-11133229082.html

http://ameblo.jp/cattact2011/entry-11132986921.html

取り上げていました。

「ガッテン」では、この部分を落ち着かせるために、

座禅や瞑想、浮かんだ悩みを葉っぱに乗せる、という方法を紹介していました。


さて、NHKスペシャルのほうでは、

磁気刺激は、日本ではあまり取り入れられていないように

言っていましたが、

以前から

脳への磁気刺激は、痛みにも効く、という話を

聞いたことがあり、痛みに対して取り組んでいる病院を知っていました。


ただし、私がめぼしをつけた病院で

治療を受けた人からたまたま話を聞いたことがあります。

「楽にはなるけど効く時間が短い」ということでした。

「1日もつかどうか」、とも。

もちろん、個人差があることなので、自分でやってみないとわからないのですが

(いずれやってみようと思っています)。


また、さらに調べると、日本でも「うつ」治療として、

磁気を当てる方法を取り入れていた医療機関があるようですが、

そのときは「3割」くらいに効果がある、とありました(アメリカの話と違うのはなぜ?)。

効果の差は、磁気を当てる場所が

「うつ」と「痛み」では、異なるせいのかもしれませんし、

アメリカと日本ではビミョウに機械が異なるせいかもしれません。


さらに、

日本の例では、「うつ」と「そううつ」が

うまく診断されずに、長く患っている例が紹介されていました。

これには、

光トポグラフィーという機械をもちいると、

「うつ」なのか、「そううつ」なのか、「統合失調症」なのかが

判断できるそうです。


気になったのは、「うつ」と診断された患者さんが、

「朝、だるくて体が起こせない」と言っていたことです(結局、この方は「そううつ」で

薬を変えて、大きく変化が出ていました)。


私にも「だるくて」おきられないというのは

たまにあることですが、慢性疲労症候群の方には

毎日のことさぞかし、おつらいと思います。


慢性疲労症候群は、「うつ」と混同されやすい病気、ということですが、

慢性疲労症候群か「うつ」かどうかが、光トポグラフィーによって

わからないものか、と思いました。


慢性疼痛も脳の似たような場所に気質的な変化がみられるといわれていますので、

ぜひとも、画像診断で的確な病名をつけてもらいたいと思いました。