上記タイトルは、今日の朝日新聞のサイトに出てた記事です。

https://aspara.asahi.com/blog/medicalreport/entry/TMWqIMfpkG


元はアメリカの論文ですが、坪野吉孝さんという医師が、元の論文を翻訳して紹介されています。


また、携帯の方向けに上記記事を一部転載します。


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坪野吉孝 《山形さくら町病院精神科・早稲田大学大学院客員教授》


慢性腰痛は頻度の高い病態だが、痛みなどの改善にヨガが有用という論文 が、内科学アーカイブスに10月掲載された。


慢性腰痛のある米国の成人男女228人(平均48.4歳)を、くじ引きでヨガ教室群、ストレッチ教室群、比較群の3グループに分けた。


ヨガ教室群(92人)には、ヨガ教師による週1回75分のクラスに12回参加してもらい、自宅でも20分ヨガをするよう指導した。

ストレッチ教室群(91人)には、理学療法士による週1回75分のクラスに12回参加してもらい、自宅でも20分ストレッチをするよう指導した。

比較群(45人)には、腰痛のセルフケアに関する本を配布した。


その結果、12週後の時点で、「立つ」「歩く」「服を着る」「仕事をする」などの日常の生活行動が30%以上改善した人の割合は、ヨガ教室群が75%、ストレッチ教室群が71%に対して、比較群は45%に留まった。また、痛みが30%以上改善した人の割合は、ヨガ教室群が52%、ストレッチ教室群が48%に対して、比較群は23%に留まった。


(中略)


つまり、慢性腰痛に対して、ヨガもストレッチも比較群より有効であり、さらにヨガとストレッチの有効性には明らかな差がないことを示す結果だった。


著者らによると、慢性腰痛に対するヨガの効果を調べた臨床試験はこれまで8件報告されており、そのすべてでヨガの有効性が示されている。しかし、どの研究もヨガ群の人数が50人未満と小規模などの問題点がある。今回の研究は、これまでで最大規模の臨床試験という。


(中略)


研究の問題点として著者らは、今回のストレッチ教室では通常のストレッチ教室よりストレッチの分量がかなり多い(そのため通常のストレッチ教室にも結果が当てはまるとは限らない)点などを挙げている。


(以下略)。


元の英語論文

http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/abstract/archinternmed.2011.524


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私は以前、健康だったときに行ったヨガの体験教室で、元々あった腰痛が悪化し、

1週間、会社を休んだ経験があります^^;。


なので、ヨガやストレッチには結構、神経質になっているところが

あるのですが。。。


このデータを見ても、大部分に効果がある、ということで、

やっぱり、自分はなかなか少数派なのかなあ、と改めて思ってしまいました。


ただ、一般的には慢性疼痛患者には、適度はストレッチ、ヨガ、歩行などは

推奨されていますし、多くの方に有効性があるような気がしています

(普通のストレッチ教室より分量がかなり多い、って、

全身痛の患者にはちょっと無理な気はしますけど、、)。


無理なく、自分が「痛い」、と思ったらやめる程度で、バランスを見つけて

やっていきたいものです。