感情を隠すのは苦手で、あまり努力して隠そうとしたり、自分の気持ちを変えようと強く望んだことがありませんでした。
それこそ私の弱さというか、やりすぎればそれは子供っぽく自己中心的でしかないのですが。

ただ今回はそんな自分から卒業したくて、まずはどうしようもなく沈み続けていく自分の心をどうにかしたいと考えました。
そして私は精神科に飛び込んでいきました。失恋に効く薬など、時間以外にありません。
それでも私は無理やりにでも泣くのをやめたかったし、自分の心が今ではないどこか(思い出、つまりは過去やいないはずの相手)ばかりに向いていくのをどうにかしたくて、仕方がなかったのだと思います。

先生に苦笑されながら処方された抗不安剤、興奮剤、そして睡眠導入剤。
ごめんなさい、全然効きませんでした。
薬が効いている時は、神経に薬が作用して心配したり想いを巡らせて悲しくなることはありません。
なんだかわからない高揚感もありました。
夜も眠くてしかたなくて、気付くと朝になっていました。

それでも朝全ての薬がすっかり切れてしまうと、何もかもが新しくはじまりそうな輝かしい朝なのに
私の気持ちはどんよりと淀んで、最低な気分でした。
そして、それをどうにかしたくて、また薬を飲みました。
次の日の朝、やっぱりとても美しい朝だったのに、私の気持ちはどうしようもなく最低なのに気付き
それから薬を飲むのはやめました。

たった数日前のことですが、ばかばかしく思えます。

たったひとつの救いは、自分が自分でしていることをだいたいは分かっていながらしているということにつきます。
私は結構バカですが、自分がバカだなあと思っているところで、ちょっとは救いようのあるバカじゃないかと思えます。

たったひとつ私が望んでいること、望むべきこと

それは彼と私、両方が幸せになることです。
私も乗り越えなくてはいけない壁があり、彼にも私とは別の壁があり、今は別々にそれを登りきろうと模索しています。
壁が違うので、一緒に登ることは出来ませんが、登りきって乗り越えれば幸せになれるところは一緒です。
だから私はいつも2人にとって最良のものが壁を登りきったところにあればいいと思っています。

時々、寂しさだとか慣れ親しんだものが突然なくなってしまった喪失感に混乱してしまうことがありますが、それでも自分が望んでいることは見失わないようにしています。
電話をしてしまったこと、メールを送ってしまったこと、すべきでなかったということは分かっているけれど、最良を尽くした結果それでもしてしまったこと。
私に出来ることはその時の自分より、より強く自分の望むものにフォーカス出来る自分になるだけです。


今回の出来事は、私にとっては彼氏と別れるという出来事よりも、より大きな何かに感じています。
今まで目をつむっていた問題に全て目を向けるような、挑戦し甲斐のある時期を体感している、と。

とりあえず、今日はお話はここでおしまいです。
優しく諭してくれた彼、見守ってくれる家族、そして暖かな私の友人たちに感謝して眠ります。