プロの仕事 | 猫対犬

猫対犬

適当にやってます

先日書いた記事 のオマケの続き。


以下、先日のオマケ記事、


リアル店舗には、商品の価格だけでは語れないサービスがあります。てか、そういったサービスを提供できない店では、買う価値無し。

高いレベルのサービスが提供できない店は、価格を安くするなり、宣伝するなりして顧客を獲得するでしょう。


たとえば、パンク修理に1000円は、ぼったくりだと思いますか?

これは、材料費や工賃に加えて、プロの技術提供と修理品への保証(誇り)を含むことで、その価格が成り立つと思います。

私が修理するなら、実費しか請求できません。



ということで、プロの仕事について思う所を書きます。


どんな業種でも、その道のプロフェッショナルは、素人や一般人が、ちょっと独学や我流で学んだ程度では、越えられない技術と知識を持っています。

中には、詳しすぎる素人も居るかと思いますが、そんな人は一握り、極一部です。


たとえば、私は自動車の整備を、プロに任せます。


当たり前ですか?


当たり前ですね。


自動車には、法定点検が定められています。

この重要性は、言わずとも分かるかと思います。

安全に乗る為には、重要なことだと思います。


とはいえ、

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの付け替え(ホイールごとの交換)は、自分で行っています。

これは、教習所で教えてくれたことなので、一般の人が出来る範囲のことだと思います。


でも、オイル交換はやりません。

エンジンオイルは自動車にとって、血液であり、命にかかわる重要な部分です。

工賃と作業内容を考慮すると、自分でやることが割に合いません。



自転車も同様に捉えてます。

自転車を趣味にして改造や組み立てるのが好きな人でも、年10台も組み立てないでしょう。


プロは、少なく見積もっても、年間3ケタは組み立てます。

その中に、イレギュラーな故障やパーツの不具合といった修理も有ります。

それを乗り越えて、修理技術や知識を身につけます。


一般人には、この経験値が圧倒的に少ない。

時間を費やすことで解決できるもの、実施回数により解決できるもの、自分のバイクのみなどに、特化することにより、なんとか解決できる事があると思います。


ワイヤー調整は、本を片手に時間をかければ、それなりに出来ます。

ですが、プロと比べると、プロの90点位が、素人の満点かな? と思います。

私の世話になっているプロは、チェーン落ち防止機材(チェーンキャッチャー)の装着を許してくれません。


「俺の整備したバイクに、そんなダサいものを付けるな!」


と言います。

彼の世話になってから、4~5年ほどになりますが、走行中にチェーンが落ちたことはありません。

レース出る時は、保険で付けたいんですけど(^^;


パンク修理やタイヤ交換は、やった回数がモノ言います。

中には、新品チューブを即パンクさせたり、バーストさせたりして、勉強することもあるでしょう。


どこまで任せて、どこまで自分で解決するか?

この辺りの線引きが、個々の人で違います。


全部、店にお願いするのもアリだと思いますし、

全部、自分でやるのもアリです。


価値観の違いです。


「全部自分でできた方がカッコいいけど、自分より、はるか高みの存在がいて、その人に整備してもらえるなら、やってもらえばいいじゃん!」


というのが、私の意見です。

ただし、そういう人が居なけりゃ、自分でやりますし、覚えます。
その人がいなくなったら・・・・と思うこともあるので、有る程度はいじります。


自分でプロレベルで整備できるならば、尊敬に値します。

カッコいいと思います。


でも、自分で全て整備しているだけで、一定の水準にも達していないならば、それは自己満足で、危険なだけです。


そういった理由で、


自分で全て整備する=かっこいい


は、イコールにはなりません。



そんな私が、店に任せなくていいや!と思っている技術には、


・タイヤ交換

・パンク修理

・スプロケ交換

・各種オイル注し、クリーニング

・日常の簡単な調整


くらいで、


・チェーン交換

・ワイヤー交換/調整

・ホイール振れ取り

・ブレーキシュー交換

・バーテープ巻き


これらは、自分でもできますが、プロに作業依頼すると、明らかに違うので、プロにお願いします。

行きつけ店なら、機材実費のみで大抵工賃無料なので、喜んでやってもらってます。

バーテープ巻きは、楽しんでやってた時代があるので、それなりに巻けますが、上記の理由でやってません。


完全店任せの作業は、

高額な専門工具が必要なものは、ほぼ全部

自分でやる気も起きません。


ホイール組をしようとした時代もありますが、最も命に直結するパーツなので、こいつに手を出すのは辞めました。


他に、


ハブのグリスアップは、自分でやんなきゃなー、覚えなきゃなーと思いつつ、店に任せてます。

雨天時に乗ることが多い人は、費用と時間的に、人に任せてらんないんですけどね。


あと、オーバーホール

私の行きつけの店は、パーツを取り外して清掃/交換/グリスアップをするだけではなく、蓄積されたフレームの歪みも修正するので、個人が簡単にできるオーバーホールではありません。

1年1回が推奨だそうですが、費用の問題上、2年に1回位でやってます。



かなり脱線しましたが、何が書きたかったかというと、


プロの技術を軽視すんな!


ってことです。

初めに書いてますけどね(^^


自転車なんて、組み立てるだけなら、プラモより簡単ですよ。

組み立てるだけなら。


自分のバイクをいじり倒しているうちは、良いと思います。

むしろ、勧めます。

整備不良が起きても、対処できるようになるし、整備不良で事故を起こしても、怪我するのは自分だから。


それを乗り越えて、すごく上手に組み立てられるのなら文句のつけようはありません。


それに自分でいじってれば、危険そうな部分は理解してるでしょうし、その部分は優しく扱うようになるので、事故にはならないでしょう。



問題は、自転車ブームで、プラモより簡単に組み立てられる自転車を、昨日今日いじり始めたような人が、他人様のモノにまで手をだして、乗らせて、その自転車が整備不良で事故起こしたら、アンタその人の人生、保証できんのかい?


ということです。