確か我々がここに引っ越してきてから始まった大会だったと思う。
運営がしっかりしていてランナーにも人気らしく、某ランナーズサイトで選ぶ優良大会100選にも選ばれている。
そしてこの大会に勤務先の上司、Oさんが出場した。
趣味で毎週末10km走っているという Oさん。
今年還暦を迎えるとは思えないほどエネルギッシュ。
「(オマエの地元なんだから)一緒に出ようよ」というお誘いを柔らかい笑顔で断り、応援に徹することを宣言したワタシ。
休日の朝に自分の家の近所を上司が走るのを無視するワケにもいかず、7時前に早起きして中間地点辺りまで応援に出むいた。
せっかく応援に行くのならゲストランナーの走りっぷり(速さ)を見てみたいと思い、Oさんの通過予想タイムより50分ほど早く沿道に陣取った。
すでに多くのギャラリーが並んでおり、スタッフも慌ただしく動いていた。
すると、「間もなくランナーが来まーす!」と掛け声がかかり、道路の横断も規制された。
その数分後、目の前をトップランナーがスタタタタッ!と走り抜けていった。
そこからしばらくの間、大学の陸上部員と思われる十分に速い方たちが次々と駆け抜けていき、20分ほど経つと市民ランナーが団子状態で次々にやってきた。
この中から Oさんを探さなきゃいけない。
識別子は事前にOさんに聞いておいたTシャツの色(水色)とサングラスのみ。
ところが水色のシャツを着ている人はいくらでもいる。
かといって顔を見てもサングラスをかけられては一瞬で認識するのは至難の技。
結果、目が泳ぎまくってしまった。
ひょっとしたら見逃していて、もう通過してしまったのかもしれない。
これは困った。
これでは早起きして応援に来た意味がない!
諦めずに粘って待ち続けていると、想像していた水色が視界に入ってきた!
あ、Oさん!!
Oさんも沿道の自分に気付いたようで、ちょっとコースを外れてこちらに来てくれた。
『Oさんっ!』とハイタッチ。
「しんどいわー」とOさん。
会話は一瞬だったけど、会えてよかった。
あれだけ写真を撮ってやろうと思っていたのに、いざ見つけたら慌ててしまってほとんど写真は撮れていなかった。
唯一撮れたのが走り去る姿だった。
でもOさんを始めランナーの方々は清々しい顔してたな。
帰宅後、完走したOさんからお礼のメールが届き、文末には「来年は一緒に走りましょう!」との一言が。
えっ!?


