インナーチャイルドとインナーペアレント | 心に届く心理(毒親、ヤングケアラー、きょうだい児)

インナーチャイルドとは、内なる子どもです。

インナーペアレントとは、内なる親です。

 

よくインナーチャイルドを癒すことが

大切と言われますが、

インナーチャイルドだけでは癒えない

ような気がしています。

インナーペアレントが問題だったりするのです。

 

インナーペアレント(内なる親)とは、

幼少期、親から学んだ考えや価値感がベースとなっています。

自分の考えや価値観の正解や正義のベースにもなっています。

 

親(育成者)の否定や批判、 理屈、世間体だったりの言動を、見て聞いて感じて影響を受け、自分の無意識に取り込んでいる「親のコピー」です。

 

こうあるべき、こうするべき、という物事の「理性」のベースになっています。

 

一方インナーチャイルド(内なる子ども)は、

幼少期に感じた、怒りや悲しみ、恐怖という負の感情で、心の奥で本当は「○○してほしかった ○○してほしい」という「感情」です。

たとえば、「自分のことをわかって理解してほしい。そのままの自分を認めて受け入れてほしい。」と思っていたのに、親に嫌われたくない、傷つきたくないと我慢し、この想いに蓋をすることで、本来の願望を達成できずに未完了になっている感情「未完了の感情」のことをいいます。

簡単にいうと
インナーチャイルドは「感情」
インナーペアレントは「理性」

 

この理性であるインナーペアレントが強く厳し過ぎると、自分で感じている感情を無視したり、気づかなかったりします。結果、感情を押さえ込んだり、押し殺したりしてしまい、ないがしろにしてしまうのです。そして、本心や本音と矛盾が生じて、さらに未完了の感情を創り出し、ストレスになる悪循環に陥ってしまいます。
 

厳しすぎるインナーペアレントは、常に自分に厳しく 注意をしたり、命令したり、ダメ出しをして、監視しているのです。

 

インナーチャイルドを癒すには、厳しすぎるインナーペアレントを、自分の味方になってくれるやさしい親につくり直す必要があります。

今までだれにもそばにきてなぐさめてくれなかったインナーチャイルドに寄り添って、共感的、受容的、寛容的に受け止めてあげることが必要です。

 

たとえば、自分のインナーチャイルドが、ネガティブな感情を感じた場合、今までのインナーペアレントが、「うるさい!」「みっともない!」「恥ずかしい!」「泣くのをやめなさい!」と否定的、批判的に命令していたら、厳しすぎるインナーペアレントに気づいて「なにがあったの?」「どうしたの?」「そうなんだね」「そういうことがあったんだね」「それは悲しいね わかるよ」と寄り添って、「泣いてもいいんだよ」と許可を出してください。今までとは違う対応をしてみてあげてください。

 

インナーチャイルドに寄り添うことで、インナーチャイルドがわかってもらえた、認めて受け入れてもらえたと、自分の想いを達成できて、安心し癒されていくと思います。

 

この一連の「自己対話」をしていき、インナーペアレントをつくり直す作業が大切です。
 

毒親に侵された毒は、自分の中に存在して、自分を厳しく見張っていたのです。

この毒を解毒する方法は、自己対話による新たなインナーペアレントの創造です。

 

あるカウンセラーがこのように言っていました。

最も大切な人間関係は、自分自身との関係だそうです。

 

ありがとうございました。

 

↓関連動画

自己受容とは | 心に届く心理(毒親、ヤングケアラー、きょうだい児) (ameblo.jp)

毒親とは(個人的見解) | 心に届く心理(毒親、ヤングケアラー、きょうだい児) (ameblo.jp)