リウマチ女性原因

リウマチが女性に多い理由について

リウマチにかぎらず、免疫系の異常がもとになって発病してくる病気は、女性に多いとされています。

たとえば、甲状腺の免疫異常が原因で起こる「橋本甲状腺炎」での男女比は1対25~50、膠原病の代表である「全身性エリテマトーデス」では1対9、「自己免疫性糖尿病」では1対5などとなっています。実は、妊娠は「非自己」の個体(胎児)を「自己」の体内で育てるという、一種の臓器移植に似た状態をつくりだします。

 

リウマチ体験談

4年程前にリュウマチを発症し2年程で断薬、寛解しておりました。 1年半程症状も無く普通に生活しておりましたが去年6月に関節リウマチが再発してしまい痛みがひどく辛い毎日です。 痛みを少しでも和らげたいとの思いでいろいろ模索しておりました時に ...
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非自己である胎児に対して拒否反応を起こさずに妊娠というむずかしい作業をうまく乗りこえるために、女性では「液性免疫・細胞性免疫」などの免疫機能が、生まれつき男性よりも複雑で巧妙にはたらくようにしくまれている、ということができます。 もし免疫機構の異常が発病にかかわっているとすれば、複雑でデリケートな免疫機構をもった女性のほうが、その影響を受けやすいということになります。

 

また、女性ホルモンには、直接、発病を促す働きはありませんが女性ホルモンには、自己抗体の働きを活発にしたり、免疫反応を促す物質(サイトカインなど)を活性化させやすい性質があると考えられています。

 

特に、卵胞ホルモン(エストロゲン)と乳腺刺激ホルモン(プロラクチン)に、その働きが強いとされていま大実際、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの膠原病は、月経のある年代に発病しやすく、閉経してエストロゲンが分泌されなくなると、発病率も下がります。

 

現在では関節リウマチの女性が出産後に授乳をつづけていると、症状が悪化するケースがよくあり、乳腺刺激ホルモンの影響も考えられています。