ぶろぐっぽく。(停止) -68ページ目

【小説】 残酷な秘密基地


※ 本日の記事は、暴力的・グロテスクな表現が含まれている小説です。


 18歳未満の方、そういう表現が苦手な方は、読まないでください。











子供は悪魔だ。









昔から、そう思っている。


自分もそうだったからよく分かるけれど、


善悪の判断がつかず、


知恵が回る子供ほど、恐ろしい生き物はない。


“ヒト”の形をしているから、なおさらに。






彼ら、彼女らの世界はとても狭くて、


それでいて、『絶対的』な何かがあって、


いつ、


どこで、


何が、


彼らを支配するか分からない。







ルールを教えて、


“なるべく”皆で仲良く生きていけるように、


導いていくのが大人の仕事だけれど、
















友達の犬が、“天使のような”子供達に、殺された。



















友達が、


大事に、


大事に、


家族のように、


何年も、


ずっと可愛がっていた犬だった。








いなくなってから、


ずっと探していた。


新聞や雑誌にも載せて、


ビラを配って、


電柱に写真を貼って、ずっと探していた。











犬は、


小学生の『秘密基地』で発見された。








あんなに懐いていた友達を見ても怯えて、


人間を怖がるようになっていて、


なだめながら家に連れて帰ると、


ずっと吐き続けた。






嘔吐物の中には、土と草と石。






すぐに動物病院に連れて行って、緊急手術。




喉もとから股間まで、


長い長い穴を開いて、


腹の中にたくさんつまった、


土や草や石を取り出した。







どれだけ、食事をもらえなかったのか。


それとも、無理やり口の中に入れられたのか。






麻酔が切れて、


鳴いて、


鳴いて、


鳴いて、


鳴いて、


苦しそうな声で、鳴き続けて、


涙を、


涙をぼろぼろとずっと流し続けて、











友達の犬は死んだ。












痛みに涙を流して、


鳴き続けて、


怯え続けて、


それでも頑張って生きて、


友達に看取られて死んだ、飼い主孝行の犬は、





『器物損壊』





で壊された。












「ぼくたちこどもだからわからない」


「わたしたちわるいことしてない」







あやまらなくていい。


善悪の判断なんてつかなくていいんだ。


善意だろうが、


悪意だろうが、どうでもいいんだ。







僕たちの悲しみは、知らなくていい。







ただ、  “同じコトが返ってくる”  ことだけ知ればいい。










君たちが、“ヒト”の形をしていなければ、


君たちの大好きな 『秘密基地』 に連れて行って、


鎖で “つないであげて”、


泥団子を “食べさせてあげて”、


石を腹に “つめてあげた”のに。






もしかしたら壊れるかもしれないけれど、


ヒトの形をしていない『器物』なら、痛みも感じないだろう?








何十針も腹を縫われて、


麻酔が切れて、


鳴いて、


鳴いて、


鳴いて、


鳴いて、


苦しそうな声で、鳴き続けて、


涙を、


涙をぼろぼろとずっと流し続けて、












壊れて、二度と動かなくなればいい。










※この小説はフィクションです。